星の花畑

□魚は水がないと生きていけない
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「奈津女…本当に僕と付き合ってくれるの?」
藍衣はそっと奈津女の顔を覗いた
「えぇ…あんたがそんなに僕が好きなら良いわよ」
藍衣は奈津女の理由にちょっと戸惑ったが、付き合ってくれるならと思い、その時はあまり気にしなかった

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奈津女と藍衣が付き合い始めて数週間たったある日のことだった
奈津女がバーテンとして働いているバーにモデルをしている鷹也がやって来たのだ
「奈津女…あんた、女専門なのになんで藍衣と付き合ってるんですか?」
その時、奈津女の口からは驚くべき言葉が出てきた
「もちろん、遊びに決まってるじゃない…この僕が本気で男を抱くと思う?」
「奈津女、それ…本当なの?」
「「藍衣!!」
バーの入り口にはブルーグレーのドレスを着た藍衣が立っていた
「藍衣、仕事は?」
と聞く鷹也を無視して藍衣は
「……らい…」
「え?」
「奈津女なんか大っ嫌い!!!」
そう言って店を出て行ったのだった

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