エア・ギア

□中学生だもの
2ページ/3ページ

「……あー、俺、最後までしないと気が済まねー」

そう言いながら、肩にまわしていた手を尻の方へ持ってくるイッキ。俺は理性を振り絞って言う。

「じ、じゃあ、移動しようぜ」

するとイッキは、なにも言わずに俺を担ぎ上げた。所謂お姫様だっこと呼ばれる担ぎ方。

「え――ちょ、イッキっ!?」

「うるせー、黙っとけ暴れんな」

確かに暴れたら危ないが。

……それに、恥ずかしいけど……ちょっと嬉しい。ちょっとだけな!

体から力が抜けて、足が震えてしまっている俺を気遣ってるんだろう。

「……さんきゅ」

「?なんか言ったか?」

「……なんでもねぇよ」

「ふーん」

そんな会話をしているうちに、俺たちはトイレに辿り着いた。数少ない個室に入り、イッキが俺を便座に座らせたところで始業のチャイムが鳴る。

「これで、誰も来ねえな?」

にやり、と笑うイッキ。視線を逸らすと、顎を掴まれ唇を奪われた。

イッキは貪欲に舌を絡ませてくる。同い年とは思えないほど、イッキはキスが上手い。頭ん中が真っ白になって、されるがままになってしまう。

「……ん……っん、ん……!」

その最中に体を撫で回す手の感触がもどかしくて、俺は体をよじった。やがて唇が離れ、イッキは首筋に顔を近づけてくる。

「っあ……」

ふっ、と息が吹きかけられ、思わず声がでた。イッキはくすくすと笑いながら吸い付いてくる。

「ん……跡、つけんなよっ……」

「ちょっとくらいいーだろ」

そう言いながら、イッキが俺の服を脱がした。同時にニット帽が取れる。

「……細えな……」

呟いて、イッキは指で俺の胸をなぞった。優しく乳首を押されると、体が勝手に震える。

舌で舐められ、ちゅっと吸われた。

「んっ……や、イッキぃ……そこ、やだあ……!」

「……じゃあ、どこがいいんだよ?」

分かってるくせに、イッキは意地悪く訊いてくる。俺は、瞳が潤むのを自覚しながら、ズボンを押し上げるモノを指差した。

「……こ、こ……」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ