短編

□いつも隣にいた あつみな
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?「たかみな…?」


誰かがわたしの名前を呼ぶ
振り向くと敦子が立っていた


たかみな「あ…、」
わたしはすぐに流れていた涙を拭く
そんなことしたって敦子には気づかれていた

敦子「たかみな…なんで泣いてるの?」

なんで泣いてる?
そんなこと言えないよ


たかみな「あっちゃんこそなんでここにいるのさ!もう撮影始まっちゃいますよ♪」
わたしは精一杯の笑顔で答えた

敦子「それはたかみなだって…おんなじでしょ?わたしは優子がたかみながトイレに行って戻ってこないって聞いたから探しにきたんだけど…」

そんなこと言うなよ
そんな顔するなよ…

敦子「とにかく、撮影はじま…」

一瞬自分でもなにをしたのかわからなかった
敦子の言葉をさえぎって
敦子の唇を奪っていた


鼓動が早い…
わたしは今最低なことをしてる…

唇を離すと
わたしはなにも言わず敦子を残して
楽屋に戻った
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