「一十木音也」 「一ノ瀬トキヤの二人でお送りする」 「W1の〜、トゥインクル!」 「トゥナイ!」 「ってなわけでぇ、俺達、ユニット組むことになっちゃいました!」 「……不本意極まりないんですけどね」 「まぁたまた〜、本当は嬉しいくせにぃー!!」 「何故学園を卒業してまであなたと二人一組で扱われなければならないのか理解に苦しみます」 「そんな、一息で言うほど?」 「ST☆RISHにはあなたの他に五人もいるんですよ? それなのに何故よりにもよってあなたと……」 「社長命令だもん仕方ないじゃん! 俺はトキヤと一緒にユニット組めてめちゃくちゃ嬉しいよっ。 苗字にどっちも『一』が入ってるから『ダブルワン』、カッコイイよね!!」 「……安直すぎる気もしますがね」 「トキヤぁ、始まったばっかりなんだからもう少し盛り上げてよ〜」 「……善処します」 「それじゃあ最初のコーナーいっくよぉ……」 「待ちなさい、音也。まずは提供を入れなさい」 「え、だってラジオブース使ってるけど、映像も流れてるんでしょこれ。だったら提供もぱーって流れるんじゃないの?」 「台本に書いてあるのですからきちんと読みなさい。進行を覚えるためにも、事前に読み込んでおきなさいと言ったはずですが?」 「えへへ、ごめんごめんっ♪」 「まったくあなたは。これだから私はあなたと組むのは……」 「この番組はー、早乙女キングダムの提供と、シャイニング事務所の協力でお送りします! ……でいいかな、トキヤ」 「台 本 に 書 い て あ る で しょ う!」 「ちぇー、冷たいの。っと、ここで一旦CM!!!」 「どうだった? 今度の新曲。カッコイイ曲だよね、歌っててすごく楽しい! PVもちょーかっこよく仕上がってるし!!」 「そうですね、私も好きですよ、この曲。と言っても、毎回素晴らしい曲を作って頂いているのですがね」 「だよね。ホントもう感謝!! ってカンジ! これからももっともっと良い歌を、みんなに届けたいな」 「では次のコーナーに………ゲスト……ですか?」 「えっ、誰、誰? 予定にはなかったよね」 「ユニット結成おめでとうございまーす!」 「「朔夜!?」」 「ちょうどさっき仕事が終わって、ここのスタジオの前を通りかかったのでお邪魔しちゃいましたー」 「わぁ! いらっしゃいっ」 「よく来てくれましたね朔夜。音也と二人では私の胃がもちそうになかったので助かりました」 「初回からですか……? 音也くん、一体何を……」 「俺はいつも通りだよ〜」 「………出来れば毎回ゲストで来て頂きたいくらいです」 「あはははは……」 《5分後》 「翔っ、来てくれたんだ」 「朔夜が来てるんだって?」 《更に5分後…》 「レン……何しに来たのですか」 「ん? イッチー、『何しに来た』とはひどい言い草だな。決まってるだろ、もちろんアッキーに会……」 「帰れ」 《またまた5分後……》 「サクちゃ―――ん!!」 「ちょ、那月本番中だからっ!!」 《そのさらに5分後………》 「あなたもですか、聖川さん……」 「サクがこっちに来たと聞いたのでな。ああ、あとはユニット結成祝いに」 「どう聞いてもお祝いの方がついでだよね、マサ……」 「ねぇトキヤ」 「何ですか」 「これ、俺達の番組だよね?」 「……いいんじゃないですか? 少なくとも私にとってはありがたいです。ただ……」 「ただ?」 「朔夜以外は必要ありませんから、お引取り願いましょうか(にっこり)」 「そうだね! 俺もそれがいいと思う!!」 「あなたもですよ、音也」 「え……。それ、この番組の根本から変わってくる……よね? MCのはずだよね? 俺……」 ゲームから拝借。「W1」をST☆RISH結成後に組むことになったら。 もちろん、こんな露骨にみんな彼女を構ってたらおかしいので、あくまでもパラレル! 要するに、まぁ、いつもながらに完全に出来心です(爆) 朔夜ちゃんさえゲストに呼んでおけば、芋蔓式に他のメンバーもくっ付いてきちゃったり? |