| 「おーい、龍也いるか〜？」 「ん？ なんだ響か。どうした、なんか打ち合わせあったか？」 「わぁ、御堂響だ…！」 「すっげ、同じ事務所なのは知ってたけど初めて会った！」 「やけにガキ共がいっぱいいんな……」 「お久しぶりです、御堂さん（にこり）」 「おー、ＨＡＹＡＴＯ……って、今は違うんだっけな。えーと、トキヤだっけ？」 「はい。あの時もお世話になりましたが、これからもよろしくお願いします」 「すごいな、あのイッチーが懐いてるよ……」 「ソングステーションでは何度か共演していたようだからな。一ノ瀬とも親しいのだろう」 「日向せんせぇとユニット組まれたんでしたよねぇ。僕、ソロの時から大好きです！」 「お前ら初めてだったか。あー、まあ考えてみりゃそれもそうか、こいつ事務所にゃ寄り付かないからな」 「携帯さえ持ってりゃどこにいても連絡はつくんだ。来る必要が無ぇ。それよりこいつら」 「こないだデビューしたうちの新星だ」 「ああ、例のお前の教え子か。どうりで見たことあるやつばっかだと」 「初めまして、御堂さん。ＳＴ☆ＲＩＳＨの秋朔夜と言います。 まだ未熟者で至らないとは思いますが、よろしくご指導お願いします（ぺこり）」 「おっ、なんだこのやけに可愛いのは。最近のガキにしちゃ礼儀正しいし、今のトキヤより愛想もある」 「手は出すなよ、響。そいつは社長のお気に入りでもあんだから」 「へー、それはまた…。だからって俺にゃ関係ねーけどな。うん、可愛い可愛い」 ぎゅ〜、ぐりぐり 「ん、なんだお前ら。んな剣呑な目つきなんかしやがって」 「いくら御堂さんでもこればっかりは見過ごせません」 「男のオレから見ても良い男だとは思うけど、だからこそ余計にアッキーには近付けられないな」 「朔夜はダメっ、俺達のなんだから！」 「ちょ、みんな……」 「大好きですけど、それとサクちゃんのことは別ですよねぇ」 「離しやがれ！ いくら日向先生のダチだからって許せねぇ」 「目上の者を敬う心を忘れたわけではないが、皆の言うとおり朔夜のことともなれば放置してはおけまい」 「おい、龍也。こいつら……（ガシッ！）って、お前もかよっ！」 「言ったろ、手は出すなって。さっさと手を離した方がお前の身のためだぜ、響」 「えと……なんかすみません。何故かみんな過保護でして……」 「七人の騎士か…。お前も大変だなぁ」 「林檎の前でも気をつけろよ」 「おいおい……ったく。まぁ、なんか天然っぽいし？ 過保護なくらいが丁度いいんだろーがな。 んで、なんで男ばっかの中にお姫様が混じってんの？ またあの親父の策略か？」 「「「「「「「！！！！！」」」」」」」 「あ？ なんだよ、俺の目を誤魔化せるとでも思ってたのか？ 長い付き合いだとはいえまだまだ甘ぇな、龍也」 （（（（（（（これ以上ライバルが増えても困る！））））））） 彼は別にそんな気はまったくないです、はい。 普通に後輩として可愛がるだけ。そして周りの反応を見て楽しむだけ……。 そんな感じになるんだろうなぁ……たぶん。龍也さんがきっとからかわれまくるに違いない。 |