触れる手、交わす言葉、繋ぐ心

□6月  -アイドルのお仕事-
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「しっかし、あいつがこんなこと言い出すとはなぁ。最近雰囲気も変わってきてるみたいだし、やっぱり秋が関係してるんだろうな。このまま一緒に成長していけば、あいつも殻を破れるかもしれねー。当初の見込みより遥かに優秀だよあいつは、いろんな意味で、な」

「そうみたいね」


朔夜が退出した後、まるで誰かがいるように話しかけた龍也の声に、続き部屋から顔を出した林檎が答える。

龍也がここに来た時には確かにその部屋に誰もいなかったはずなのだが、話の途中小さな物音がし、人の気配を感じたのだ。それが林檎のものであるということは、付き合いの長い龍也がわからないはずもなかった。


「おい、林檎。てめぇ、どっから入りやがった?」

「んふふ。シャイニーの隠し通路よん」


口元に人差し指を添え、こちらにウインクを飛ばす林檎に頭をガシガシと掻きながら龍也は嘆息する。


「ったくあのオヤジ、ここにも、んなもん作りやがってんのか」

「でもあの人自身は近寄らないみたいよ? ここにはお仕事いーーーっぱいあるから」


呆れを通り越してなんだか情けなくなってくる。行動力はあるくせに、こういう書類仕事になると人に押し付ける。まぁ百歩譲って書類を片付けないのは良しとしよう。だが必要以上に仕事を増やしてくれるな、と切に願う龍也だった。


「それより林檎はどう思った、あいつら」

「んー、アタシは担任じゃないから龍也ほど細かいところまではわからないけど……。でもサクちゃん、どうもAクラスの子達のことも虜にしちゃってるみたいなのよねぇ」

「ああ、あの一十木、聖川、四ノ宮の三人か。どいつもこいつもクセのあるやつばっかじゃねぇか、なぁ?」

「うふふ」


どこか人を惹きつける雰囲気を始めから持っていた朔夜だから、ある程度は想像していたことなのだが、まさかこれ程までとは。


「末恐ろしいやつだ。こりゃ俺達もうかうかしてられねーな、林檎」

「そうね。アタシ、サクちゃんがデビューしたら試してみたいことがあるのよねー。うふっ、今から楽しみっ」











はぁ、また今回も訳がわかんなく……。あれですね、もう少しテンポよく進めた方がいいですよね。
ついつい脱線したくなるんだよなぁ…林檎ちゃんも出したかった。むしろ林檎くんが出したい…。

どうしても朔夜ちゃんがSクラスだから、Aクラスとの絡みも少ないしなぁ。これは短編ででもカバーしてくようにします。

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