短文
□言葉じゃ足りない
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!注意!
R-18です。
と言うかそれしかないので、閲覧は自己責任でお願いします。
大丈夫!と言う方はどうぞ♪
*
行為の間勝呂はとてもやさしく、燐を扱う。
それはもう、時にはじれったくなるほど。
めまいがするほど翻弄されては声を上げさせられ、終わったらもう息も絶え絶えで、こんなこともうしないと駄々をこねては勝呂を苦笑させるけど、しばらくするとまた、燐はどうしようもなく勝呂を求めてしまう。
今日だって、本当は一緒に夕食を食べて、たわいもない話をして笑いあって。
それだけのはずだったのに、いつのまにか燐は勝呂の腕の中。
啄ばむようなキスが深いものになるまでに、時間はかからなかった。
「んん…」
我ながら盛りの付いた猫みたいだ、と思うけれど、一度火がついた欲望はとめようがない。
キスの合間に、そっと耳をなでられるだけでぞくりとする。
いつだって燐は、勝呂のくれる快楽に逆らえないのだ。
夢中でお互いの舌を絡めあっていると、自然と身体が火照ってくる。
指と指を絡ませている右手にぎゅっと力を入れたら、勝呂も同じように握り返してくれた。
やがて勝呂は、空いたほうの手で燐の後頭部を支えると、ゆっくりと床に押し倒してきた。
熱い息を吐いて勝呂を見上げたら、額に軽くキスされる。
「あの……ベッド、行かねえ?」
「ん」
聞いているのかいないのか、勝呂は繋いだ手を解くと、燐のシャツの前ボタンを外しはじめた。
同時に下へと勝呂の唇が下りてくる。
「やっ…」
すでにぷくりと膨れている燐の胸の突起を舐められたら、背中をぞくぞくと寒気が走った。
初めのうちはただくすぐったかったそこは、勝呂の愛撫でひどく感じるようになってしまった。
女の子みたいに柔らかくもない平らな胸なのに、勝呂は飽きもせず吸い付いては指で弄ってくる。
「ん、やあ…ん…っ」
胸への刺激で、徐々に下半身にも熱が集まる。
我慢できなくなって、腰を擦り付けるようにすると、勝呂の前も硬くなっているのが分かった。
勝呂も感じているのだと思うと、嬉しくなる。
燐は身を起こすと、勝呂の首にぎゅう、としがみ付いて、耳元で囁いた。
「すぐろ……すき」
一瞬勝呂の動きが止まったが、すぐに燐はベッドに抱えあげられ、ズボンも剥ぎ取られた。
燐も勝呂のシャツに手をかけて脱がそうとするが、それも待てないといった風に、性急に口付けてくる。
うっとりとキスを続けていたら、いつのまに取り出したのか、とろりとしたものが燐のつぼみに垂らされた。
一瞬冷たさにぞくっとしたが、それさえも快感に変わる。
ローションのせいで、勝呂の指はあっさりと燐の後ろに入り込んでくる。
解すように奥を探り、入り口を広げられてちゅくちゅくと恥ずかしい音が立った。
やがて燐のいいところを見つけると、勝呂は、しつこくそこばかり攻めてきて、燐は身悶えた。
「んん…っあっ、あ、もう、やあ…!」
悲鳴を上げると、ようやく指の代わりに勝呂のものがあてがわれ、一気に中に押し入ってきた。
「ああ……やあん……っ、すぐろぉっ」
勝呂がずんずん奥を突いてきたら、気持ちよくて蕩けそうになる。
「かわええ……奥村、エロい顔しとるで」
「ば、ばか、何言って…んっ」
恥ずかしい台詞に顔が赤くなる。顔を横に背けようとしたのに、顎を捕まえられた。
知らず上目遣いに勝呂を見つめてしまう。
いつも不機嫌そうなその顔にも、隠しようのない欲情が浮かんでいて、愛おしさに胸がキュッと縮む。
もっとずっと一緒にいたい。このままぐずぐずに溶けてひとつになれたらいいのに。
勝呂の動きが早くなり、限界が近づくのを感じて、燐はのしかかる男の背中に爪を立てた。
「勝呂…すき……好きだ……っ」
大好き。
どれだけ伝えても、この狂おしい想いは溢れてくる。
こんな言葉じゃ足りないほど。
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すきすき言う燐とかわいいかわいいと言う勝呂が
書きたかっだけというお話…。
20111108