小説*short〜middle
□プレゼント
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2011年
Christmas小説
12月24日 夜
平次の部屋の
平次のベッド
薄暗い部屋
ベッドの下には散らばった衣類
甘いひとときを終え
平次の腕の中で和葉はそのぬくもりを感じていた
「なぁ,平次」
「ん?」
「プレゼントは?」
チュッ
「それだけ?」
「なんや,足りひんかったらもっとしたるで」
「ちゃうて,物はあらへんの?」
「気持ちが大事やろ」
夕方,和葉はクリスマスプレゼントとして平次に腕時計を渡していた
平次からも当然何かあるだろうと思っていた和葉は,残念そうな表情をしていた
少しがっかりとした和葉は
ふうっとため息を吐き
平次の腕の中で眠りについた
その様子をしっかりと見ていた平次は,笑みを浮かべ
和葉を起こさないようにそっと腕を抜いた