小説＊request
□桜咲け
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キリリク小説
Forちょこな様
「はぁ‥‥」
和葉がひとつため息をつく
平次と和葉は高校三年生
“受験生”
「もう勉強いやや」
12月末
平次に勉強を教わっていた和葉が呟く
「もうちょっとの辛抱や」
「はあー‥‥」
「そういえばこの間の模試,どうやった？」
「Ｂ判定」
「さよか
まぁ気ぃ抜かんと勉強すれば大丈夫やろ」
平次の部屋で勉強をしている２人
「平次は合格確実やろ
こんな気ぃ張らんでええの羨ましいわ」
高校２年の冬から付き合い出し
そろそろ１年ではあるのだが
甘い雰囲気もお預け状態
「オレかて大変やで
色々我慢すんの」
和葉に聞こえないように呟く
「和葉が落ちたら,もう頻繁に会えへんのやから頑張りや」
２人が目指しているのは学部は違うが同じ大学
和葉は平次のレベルに追い付くよう必死に勉強していた
「あー早く春になって欲しいわ」
そう言ってシャーペンを置き
和葉はぐーっと伸びをした