♪♪

□君達に飛び付くまで、後数秒
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「…寝ちゃってる」

今日は、これから梓ちゃんと和ちゃんが家に来る。いつものように、お泊まりに。
梓ちゃんは、お姉ちゃんにギターを教える為に。
和ちゃんは、私と勉強する為…っていうか、二人で料理の話するだけだけど。

で、梓ちゃんに、来るまでに軽く予習させておいてって頼まれて。和ちゃんが来るってこともあって、最初はお姉ちゃんもやる気満々で開始してたんだけど。

「えへへ〜、和ちゃ〜ん」

現在、幸せそうな顔で、恋人の名前を呼びながら、ギターに抱き付いてソファーに寝転んでいる状態。

「本当に、和ちゃん大好きだね」

仲睦まじく寄り添う二人を思い浮かべて、思わず顔が緩む。
二人が醸し出す幸せそうな空気が好き。こっちまで幸せになれそうな、暖かい雰囲気。

「憂とあずにゃんも、一緒〜」

なんて、思ってたら、私達の名前も飛び出して。
ちょっと驚いたけど、夢の中でも四人一緒で幸せそうなお姉ちゃんの顔に、心がほんわかした。

「さて、どうしよっか」

もう直、二人はやって来る。お姉ちゃんが寝たままだと、梓ちゃんが困る。和ちゃんは、きっと苦笑する。
でも、あまりに幸せそうな顔過ぎて、起こせない。

ピンポーン


なんて、悩んでいる内に、インターホンが鳴り響く。
すると。

「和ちゃんっ」

お姉ちゃんはガバリと、起き上がって。
玄関へ一直線、と思いきや。

「ほら、憂も行くよっ」

振り返って、嬉しそうな顔で、此方に手を差し伸ばす。
一瞬、戸惑っていると、お姉ちゃんは自分から私の手を握って、玄関へ走り出す。

「多分だけど、二人一緒に来てる気がする」

「なんで分かるの?」

「ん〜、感?」

「なにそれ」

二人で、顔を見合わせて笑って、玄関を開けた先には。
お姉ちゃんの予想通り、梓ちゃんと和ちゃんがいて。

私達が、二人を囲むように抱き付くまで、後数秒。


End
























あとがき
和大好きだけど、やっぱり憂と梓も大好き、そんな唯を憂視点で書いてみた。
ほのぼのっぽく書けて満足(*^^*)

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