男装歌姫

□男装歌姫9
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昨日はあの瑠亥の話を聞いたあと、しばらく納戸でOZをして
それから自分の部屋に戻って寝た
そう言えば昨日は何があったっけ?

確か僕は瑠亥に告白した……?

……………………
今日気まずい、

朝起きて6時くらい
ルイのパフォーマンス、そして告白の返事まで

あと、12時間…




















支度をして朝ごはんを食べに行くために居間に向かうと
既にそこには瑠亥がいて黙々と美味しそうにご飯を頬張っていた

居間はそれほど騒がしくなく静かで、
まだ起きているのは数人しかいないようだ

僕が居間に入るとそれに気づいた瑠亥が箸をピタリと止めてこちらを見た

やばい、気まずい………

そんな気持ちとは裏腹に瑠亥は次には
普通にいつも通りの反応をして笑顔で僕を見つめた


瑠「おはよ佳主馬。早いなぁやっぱり」


佳「あ、うん………おはよ。瑠亥も早いね」


瑠「そりゃ!俺だって一応武道の道を学んでからね
佳主馬の師匠も、もう外で少林寺やってたよ」


佳「師匠が?……そうなんだ、」


瑠亥の声のトーンが元に戻っていて少し安心感がある
いつも通り話ができて良かった
さすが瑠亥…

僕は瑠亥の隣に座って朝ごはんを食べ始めた
あ、これ夏希姉が昨日作ったやつだ


瑠「……なぁ!朝ごはん食べたら久しぶりに少林寺で相手してくれよ!
半年ぶりくらいだよな?」


佳「…………は?!…な、何言ってんの、だって瑠亥…」


瑠「ん?なんだ?」


佳「………………(女って知って相手できるわけないじゃん;;)」


瑠「はい!無言は肯定とみなす!!
手加減なし、………だからな?」


佳「えっ;;!ちょっ…、」


瑠「ごちそうさまでした!!
じゃあ、先に外出てるから♪」


佳「………………;;;…」


断る隙もない……
まさかこれ、昨日の仕返しじゃ…;;;

そう思わざるえなくなってきた僕は膨大な
ため息をついて朝ごはんの続きを始めた

もう、ほんと……勘弁してほしい
瑠亥と戦えるわけないでしょ本気で……

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