男装歌姫

□男装歌姫3
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瑠亥は何事もないようにパソコンのキーをカタカタ叩いていて…
僕はそんな瑠亥に驚きながらジッと見つめていた







瑠「佳主馬〜。やるの?やらないの?」


瑠亥の声にハッとして、慌てて頷いた
こんなチャンス逃すわけない





瑠亥と一緒にOZができる





佳「手加減なしでいくから」


瑠「あいよ」


パソコンを見ながら楽しそうに笑う瑠亥は何でこんなにも余裕なのか…
分からないことがたくさんあったけど、とりあえず今はこっちに集中しよう



ーーーーーーーーーーーー

カズマはOMCの会場でルイを待つ

歌姫の方のルイじゃなくて親友のルイの方だ
まだかな………


ドスンッッ!!


そうして待っていると上から何か落ちてきた
よく見てみると僕とそっくりな黒と白のマーブルウサギのアバターが…


ル『っと、わっ!』


カ『…………ルイ?』


ル『そだよ。……あ〜〜OMCだ』


カ『…………………』


ゆっくりと立ち上がって“まいったぁ”と頭をかくルイ
本当に出来るのかな、なんて思って…
少しフェイントを仕掛けて右ストレートを繰り出してみた


ル『!!』


ルイは素早くそれをかわし、足を蹴りあげた

意外とできる…

僕は腕を前にクロスさせてルイの攻撃を受け止める
ルイは地面に手をついてバッグ転すると距離をおいてこちらを見つめた


ル『いきなりって酷いな…』


カ『それってルイのアバター?』


ル『話そらすな!………違うよ
ゲストアバター…だから俺、OZやってないんだって』


カ『それにしてはなかなか強いよ』


ル『お世辞だなぁ』


カ『本当は?』


ル『やってない』


カ『……嘘、だったら?』


ル『信用ねぇなぁ……;;;
わかった。もし嘘だって発覚したらひとつだけ、
何でもお前の言うこと聞いてやるよ』


カ『約束』


ル『はいはい、』


飽きれ半分で返事して、ルイは構えた
隙がない……
絶対にこれ、ビギナーじゃ出来ない


ル『さっさとやろうよ。さっき詞の続き、
いい案が出たから忘れないうちに書きたいし』


カ『………もっと楽しもうよ…』


そう呟くも虚しくルイには届かず……

最初に仕掛けてきたルイに僕は身構えた


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