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□How sweet
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こんなこんな日々が、当たり前になる日がくるなんて。
「ぁ…、あぁッ…」
目の前には銀髪のそいつがいて。
愛おしそうにこちらを見つめ、腰を振っている。
自分はただ、その快楽に声をあげるしかなくて。無意味な母音を出来るだけ、色っぽく発する。
そうすれば愛しいその人は更に自身を大きくして、俺をもっと溺れさせてくれるのだ。
「…すき。好きだよ…アルヴィス…」
解っている。
だからもっと囁いて欲しい。
もっと近くに来て。
耳元で、
低い、
痺れるような声で。
そうしたら、俺も一層お前を求められるんだから。
「…ッぁ!…、もっと…!」
そう言うと、ファントムは俺の両太股を器用に持ち上げ、更に自身を深くに挿入る。
満たされる感覚に、嬉しさと快楽で何も考えられなくなる。
嗚呼、なんて。
甘ったるい。
「あぁ…!ふぁ…ッ、ファン、トム…!あぁぁぁあッ!!」
瞬間、頭の中が真っ白になり、結合部にドロリとした感覚と力が抜けていく気だるさに襲われた。
身体が急に重くなったのは、時を同じくして真っ白になったファントムが身を委ねてきたからだろう。
後に部屋中は情事独特の香りと荒い息に包まれた。