広い青空

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キラキラと夜空に輝く星達に負けない街。









あちこちにカラフルなイルミネーション。











そう、今日はクリスマスイヴ。
















「玲姉、私これ欲しいッ!!」

「やだ」

「玲姉、俺これ欲しい。」

「やだ」

「「じゃああれがー!!」」








私は今、従兄妹に振り回されていた。







クリスマスプレゼントが欲しいなぁ〜!なんてあからさまなおねだりをしてきた従兄妹は中3。


しかも今年は受験生




……まぁ、エスカレーターだし大丈夫なんだけど。













「それにしても玲姉、クリスマスイヴに誰かと出掛ける用事とかないの?」

「んー、特に?」

「…………寂しいんだね、玲姉…」

「うっるさいなぁー!!自分は彼女いるからってー」

「フフッ、可愛いよね」

「リア充爆発しろ!!」

「こら、お姉ちゃんはそんな風な口を聞くような子に育てた覚えはありません!!」

「返答しにくい返しやめてッ!!」







クスクスと笑うと従兄妹(妹)はため息を吐く。






玲姉ってお兄ちゃんより上手な時あるから怖いよ…なんて、失礼しちゃうなぁ。















「あ、お菓子配ってるーッ」

「いや、あきらかアレは小さい子しか貰えません」

「精羅、止めてよ?」

「うん、とりあえず精市はおとなしくしとこうね。」














キャッキャッと騒ぐ従兄妹双子。






私の身近にいる双子は静かなのになぁ。


やっぱり人間、いろいろなんだ…。



と当たり前の事を思っていたら、肩を叩かれた。

















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