短い夢

□勧誘と誘惑
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「あぁあ、やっぱもっと部員欲しいなぁ」
<勧誘したか?>
「舞い込んでくると思てるやろ?」
「思ってねえよ」
<1年を誘ったたらどうだ>
「…1年の教室行くか?」
「行くか」



「…で、なんであたいなん?」
「女の子を狙うんだ、ヒメコもその方がいいだろ?」
「そーやけど…」
<あの子はどうだ?押せばすんなり入ると思うが>
「強引やな」
「おめぇのやり方強引じゃん」
「うるさいわ、ほな行ってくる」
<東條輝、可愛いの部類に入るな>
「東條…あの子は頭良いか?」
<あぁ、器用だぞ>
「…」

ヒメコがその子を連れてきて俺等の説明をしてるみたいだ

「ほら、こっちがボッスンって言ってな?部長で、このパソコン持ってんのが、スイッチゆーて…」
<一度、部室に来てはどうだ>
『部室…?』
「あぁ!スケットダンの部室だ!」
「え?紹介はええの?」
「部室でも出来るだろ!」




『えっと…』
「…あたしは、鬼塚一愛!これでも副部長やで」
「俺は、藤崎佑助!一応部長だ」
<俺は笛吹和義>
『あ、わたしは東條輝です』
「スケットダンに入る気になったか?」
『え?入ってみたいですけど…』
<入れば良いじゃないか、役に立つ人材が来たぞ>
『いいんですか?』
「あぁ、大歓迎や!」
「じゃあ、これはプレゼント」
『リスト、バンド?』
「あぁ、大事にしとき」
『ありがとうございます!』

こうして、輝に出会ったんだ




数日後

「あぁぁ〜…喉渇いた」
『あ、お茶入れましたよ』
「あたしもお茶飲む!」
<俺も欲しい>
『大丈夫ですよ、皆さんのも用意してあります』

未だに堅苦しいが、馴染んできたようだ
そのとき、

「あの…」
「あ、ヤバ沢さんやんけ」
「おぉ、イエティが逃げ出したか?」
「そうなんです!やばすぎる」
<また逃げたのか、厄介だな>
「でもいいやん、協力な人材がおるんやで」
「あぁ、そうだな」
「任せとき、部活終わるまで探して保護しとくで」
「ありがとう」
『え…?イエティ??』
<あの人が飼っている猿だ>
「でも、輝にやらせるのか?」
「そっか…でもな、あたしよりあるやん」
<たしかにそうだなw>
「五月蠅い!しょうがないねん!」
『ヒメコ先輩より何があるんですか?』
「それはな〜…」
<ボデェー!がいいんだ、輝は>
『ぼ、ボデ…?』
<胸があるんだ>
『え!?ひ、ヒメコ先輩のほうが!』
「お世辞やないねん、まじやねん…これは負
けたわ」
「これはって…ツッコミと強さしか勝ってないだろ」
「五月蠅いわ!」
「…作戦立てるぞ!輝、おめぇをおとりに使う、悪ぃ」
『いえ、頑張ります!』

輝にとっては初めての依頼が来た






「さ、はじめるで!」
<あぁ、輝頑張れよ>
『はい』
「ほんま輝、セクシーやん…」
『セクシー…?』
「いたぞ!」
「そこで待っとってな」
『はいっ』

『イエティ、こっちおいで…?』

作戦はこうだ
東條をエロく見せる為に、制服のボタンをはずしたり、スカートをさらに短くしたり…
ポーズをとってもらう
外見は完璧だ…
で、誘惑する
胸触られると思うが耐えてくれ
それは伝えておいた

『イエ…ティ…』

飛び乗った!肩に!その隙を突いて…

「っ!」
<捕獲完了〜>
「輝、お疲れさん」
『いえ、大丈夫でした』
<でも流石にそれは辛かったんじゃないか?>
『このポーズですか?』
<そうだ>
『は、恥ずかしかったです…』
「でも可愛かったぞ」
<『「!?」』>
「え?なんか悪かったか!?」
「ボッスンからそんなゆうなんて」
<正直吃驚した>
『わたしもです』
「え、吃驚?」
「普段は言われへんもん」
<甘い言葉なんて、ヒメコにも掛けてないしな>
「でも、可愛かったじゃネェかよ!」
<あぁ、可愛かった>
「あたしじゃ役務まれへんわ」
『可愛いだなんて、そんなこと無いですよ』
<嘘はつかないぞ、あ>
「どしたん?あ」
『ヒメコ先輩?スイッチ先輩??』
<チュウ先生に呼び出されてた>
「忘れてたわ!」
「え?俺は?」
<いや、ボッスンはいい>
「先に部室もどっといて」

俺は輝に惹かれていた


「んだよ、なんで俺はいいんだよ」
『あの、待ってましょ?すぐ戻ってくるんじゃないんですか?』
「でもよ、部長差し置いて…」
『部長じゃ務まらない役とか?』
「…正直傷ついたぞ」
『え!?あ、ご、ごめんなさい!そういうつもりじゃ…』
「あぁ、マジへ込む」
『でも、部長もいいところ沢山あるじゃないですか!絵が上手かったり、いざとなったらかっこよかったり…』
「ぉおぉ、そうか?」
『そうですよ』
「あぁ、イエティはセクハラしても何にも訴えられないんだな」
『部長!?』
「あぁ、イエティみたいに好きな奴に触りてぇ」
『どうしたんですか…?』
「…よっ」
『ひゃっ!?』

俺は輝を押し倒していた

『部長…』
「俺は、輝が好きだ」
『え?』
「返事は?」
『ぶ、ちょうのこと…好きです!』
「!」
『大好きです!可愛いって言われたとき、本当に嬉しかったです、部に誘われたときも嬉しかったです』
「本当か?」
『はいっ』
「…付きあって、くれるか?」
『勿論です』

俺は、押し倒したままキスをしようとしてた

『す、ストップです!』
「あ?」
『隠れてますよ、二人とも』
「スイッチ!ヒメコ!?」
「あぁ、ばれてもうた」
<ばれたな、鋭いな>
『気配感じますし、なんかカタカタ音しましたもん』
「スイッチのせいやな」
<俺は悪くない>
「あんな、いいとこやったんやで!!」
『あのままずっと盗み見されてて良かったですか?』
「いやだな」
『そうですよね』
「続きはまた今度な」
『続き!?』
「勿論」


勧誘と誘惑
(輝を勧誘したら誘惑されたんだな)
(<魅惑のボデェーに惹かれたのか>)
(あの子カワエエもんな)

 

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