小ネタ置場

□べるぜバブ:東条英虎×男鹿辰巳
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「なあ、お前、何キレてんだ?」

そう声をかけても目の前の男、東条はむすっとしたまま何も言わない。
何なんだよこいつ、さっきから。
拳交えて、いろいろあって、急にこいつがオレに好きだなんて言ってきやがって、世間一般で言うコイビトっつー薄ら寒い関係になって、今までお互い彼女なんていなかったのにやることだけはきっちりヤって。
‥‥いやいや!そんなことはどうだっていいんだよ!
とにかく、目の前の男は非常に機嫌が悪い様子だ。
ていうか、拗ねてる?
オレより背もガタイもでかい男が拗ねたって可愛いわけがねえ。

「なあ」
「‥‥」
「おいって」
「‥‥‥‥」
「聞いてんのかてめえ」

無視だ。ガン無視しやがるこの野郎。
とにかくオレの言葉に返事しねえんだから、オレに拗ねてるのは確かだ。
けど困ったことにオレに心当たりは一切ない。
普段オレは古市と一緒にいることが多いし、東条は東条で天パとグラサンと一緒にいるし、バイトとかで忙しいし、二人っきりっつーのはそう滅多にあることじゃない。実は。
だから、こいつの家で二人っきりっつーのも、実は一週間ぶりなわけで。
ほんのちょっと、本ッ当ーにちょぉおおおっとだけ楽しみにしてたオレがこの家に来てみると、何故かこいつは拗ねてるわけで。
何なんだよ。言いたいことあんだったら言えって話なんだよ。

「なあ、お前、何拗ねてんだよ」
「‥‥」
「おいって‥‥言いたいことあんだったら言えよ」

‥‥無視かこの野郎。
このままこの気分悪い部屋にいたって楽しいわけがない。
ベル坊はベッドで大の字になって爆睡中。
おそらく、抱き上げたとこで起きやしねえだろ。
帰るか、とオレが思ったそのとき、

「‥‥ダメだ」

ぼそっと、東条が何か呟いた。
オレが帰ろうとしたことに気付いたのか?
いや、こいつはさっきからずっとオレに背中を向けてるから、気付いてない、はず。
もしかしたら気配とか、空気とかでわかんだろうか。
後から聞いたら、帰りそうな気配だったから言わなきゃダメだと思ったらしい。
ダメだ、は、帰るのと、それと、拗ねることになった原因に対する言葉だった。

「何がだよ」
「いくらベル坊でも、ダメだ」

は?何でそこでベル坊が出てくんだ?
とにかく、オレは東条が拗ねてるわけを話し出したことだけは理解した。
東条はオレに背を向けたまま、呟く言葉はやっぱり拗ねてる様子で。
ベル坊でもダメって、どういうことだ?

「何がだよ」
「お前は、オレのもんだ」
「はあッ?!」

きゅきゅっ、急に何言い出すんだこいつ!
それを口にしようとしたんだ、オレは。
けどできなかった。
急に振り返った東条に、勢いよく両肩を掴まれたから。

「と、東条?!」
「お前は、オレのもんだ。だから!」
「な、にッ?!」

東条の手が、着てたオレのカッターシャツを掴む。
今日に限っていつも通りのTシャツじゃなく、カッターシャツを着てきたことをオレは後悔した。
カッターシャツの胸元を掴む手が、勢いよくボタンを弾き飛ばした!

「ギャァァアアアッ!!何すんだてめェェエエエッ!!」
「いくらベル坊でも、お前に手ェ出すのは許せねえ!」
「何の話だァァアアッ!!」

何なんだ何なんだ何なんだこいつはァァアアッ!!
必死で逃げようとしても、オレの手より一回りもでけえ手がオレの両方の二の腕を掴んで離さない。
目の前の東条は肌蹴たオレの胸元を、目をギラギラさせながらガン見してやがる。
つーか、こいつ、目ェ据わって‥‥怖ッ!

「お前は全部オレのもんだ!だから!いくらベル坊でも吸わせんじゃねえ!!」
「何の話だよさっきから!!」
「これの話だよ!!」
「んぁッ!」

怒鳴りながら東条がその太い指で摘まんだのは、オレの乳首だった。
何なんだ、何がしてぇんだこいつは?!
何回もヤった所為で変な声が出たのはふ、ふ、ふ、不可抗力だ!!

「な、何の、はな‥‥ゃ‥‥」
「この間ベル坊がお前の乳首吸ってただろ」
「へ、あ‥‥あああああッ!!!」

真顔で言った東条に、オレは自分の顔が熱くなるのを自覚しながら叫んだ。
何でこいつんなこと知ってんだ!誰も見てないと思ってたのに!!

「何でテメエ知ってんだよ!!」
「しかもお前、感じてただろ」
「バ‥‥ッ!だ、誰の所為だと‥‥!」

そこでオレは慌てて口を両手で覆った。
しまった。口を滑らせた。言っちゃいけねえこと言っちまった。
オレの言葉をしっかり聞いてたこのバカ虎は、ニタァとそれはそれは不気味な笑みを浮かべた。
サァァッと自分の血の気が引いていった音が聞こえた気がしたのも、一瞬だった。
明らかな意思を持って弄るその指の動きに、オレの身体がびくりと跳ねた。

「ん、く‥‥あっ、と、じょ‥‥」
「お前の乳首を吸っていいのはオレだけだ」
「真顔で何言ってんだてめぇぇええッ!!」

真顔でキリッと表情を引き締めながら言った東条はカッコいいのに、台詞はただの変態の馬鹿だ。
太い指でオレの両方のそれをいじりながら、分厚い舌がオレの首筋を舐め上げる。

「ひ、ぃッ?!とう、じょ‥‥ッ」
「だから、教えてやるよ。お前が誰のものか」
「や、やめ‥‥ベル、坊が‥‥起き‥‥っ」
「起きねえよ。テメエがでけえ声出さなきゃ」
「やっ‥‥!死ねテメエッ!やっ、あっ、あ‥‥!」
「相変わらず感度いいな。腰揺れてるぞ」
「ひ、ん‥‥や、ぅ‥‥んんッ、ど、こ、触って‥‥ッ」
「触ってほしがってんのはどこのどいつだ」
「死ねッ!ひ、く‥‥ん‥‥あ、と、じょ‥‥ッ!」
「‥‥たつみ」
「‥‥ッ!ひ、ん‥‥っ」
「すきだ」
「‥‥‥‥ばぁーか、んっ」


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虎辰が好きなんです!!(何だいきなり)
そしてアニべるぜのOPの破壊力‥‥!何考えてんだ制作側グッジョブ!!(ハアハア)
男鹿のことが好きで好きで堪らない東条とそんな東条が好きで好きでどうしようもない男鹿が書きたかっただけなのにどうしてこうなった(^q^)
とにかくあのシーンを見た東条は絶対拗ねるだろうなって!相手がベル坊でも拗ねるだろうなって!ていうかYOU拗ねちゃいなYO!!(自重しろし)
この後男鹿は東条が美味しく頂きました。
虎辰と姫神のエロが書きたい‥‥!自重?何それ美味しいの?


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