記念&捧物&家宝
□豊臣秀吉×竹中半兵衛
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「ふっ・・ひ・で吉っ・・ぼ、僕はっ!!」
「…半兵衛;」
目を紅くして泣く半兵衛を目の前にし、秀吉はどうしたものかと頭を抱えていた。
・・・事の始まりは数刻前のこと
丁度、近場で手に入れた酒をもって秀吉は半兵衛の部屋に見舞いに行き
一緒に飲まないかと半兵衛に勧めてしまったのだ
「いや…秀吉、僕は…」
「ん?どうした半兵衛」
「……わかった、頂くよ…君がせっかく持ってきてくれたものだからね」
そういって一瞬言葉を濁したものの半兵衛はいつもの様に微笑を返し縁側へと立ち上がる、
月の明かりで痩せた肌がぼんやりと淡く光っているように見えた
「ここにしようか、今夜は月が綺麗だから」
それから杯を重ねる毎に・・・・
半兵衛が秀吉に縋り付いて泣き出した
「うっうっ・・・」
そして今に至る
(な、泣き上戸であったのか、半兵衛よ;)
「・・・・すまな、ぃ君のた、めとはいえっ」
いつの話だと思うことも引っ張りだして延々と話し始める半兵衛にどうしたら良いかわからずにただただ秀吉は大人しく話を聞いた
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