書斎
□僕らの競争社会
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Chapter0ｰ3
｢データ引き継ぎ｣
ダイナソーＮＪＤから１年……。
10月未明。交流センター和室で事件は起こった。
灯:お前ら、暇だなぁ。
尾崎:(しみじみと)
暇だねぇ。
雫:そりゃみんなの進路決まりましたからね。
玲:僕は内定貰ったし、雫はＡＯ入試でパスしたし、
翔は普通に指定校推薦で専門行ったしね。
翔:よく内定決まったね、この百年に一度の不景気に。
尾崎:ない内定かもよ、このご時世だし。
玲:縁起でもないこと言わないでください(苦笑)
灯:専門ってどこの？
翔:工学系の専門学校。
と雑談を交わしたところで本題に入る尾崎。
尾崎:ダイナソーＮＪＤから１年が経過しました。
今日はダイナソーＮＪＤ生誕１周年記念として、
正統後継作であるＮＪＤのキャンペーンを初めまーす！
一同:おお！(どよめく)
翔:ババアまた出てくるんですか？
尾崎:ダイナソーＮＪＤと聞いて最初にババアが出てくるのかよ。
玲:まぁババアありきのダイナソーだし。
尾崎:今回のキャンペーンは、色々特徴的なんだけど基本的なシステムはダイナソーＮＪＤを継承します。
禁止したのは、[1MORE]ルールとＦｍ以上の射程。
体術、半戦闘のダメージ倍率は継承しますが、
基本的に９マス戦闘メインで戦います。
雫:敵はまた恐竜なんですか？
尾崎:今回は人間。
テロリスト集団と戦ってもらいます。
舞台はルヴァーシュ大陸東方のルドルフ帝国沿岸部に位置する、
娯楽施設等が充実した観光都市、
｢コンドロフスク｣
名目はルドルフ領の諸国だね。
ルドルフと和解条約のもと、ルドルフ領の議会の傘下にある都市です。
ギャンブルを合法に認めている数少ない都市で、
内陸部に位置する歓楽街は、カジノやバーでごった返しています。
観光客がここを目当てにルドルフ帝国を訪れるほど観光ビジネスに力を入れています。
反面、歓楽街の治安の悪化、そして汚染区域に指定された沿岸部のスラム街など、
都市としてはまだまだ大量の課題が残されています。
この地域特有の、沿岸部の工場の排水から発生する毒ガス｢リジェクト｣による、
リジェクト濃霧が度々発生します。
リジェクト濃霧に関してはストーリー中に教えます。
灯:最近ルドルフ株上がってきてるな。
尾崎:キャラクター制作なんだけど、
前作ダイナソーＮＪＤのデータがあるなら、引き継ぎが出来るよ。
キャラシー持ってきた？
玲:はいはい！持ってきました！
雫:このまんま使うんですか(笑)
尾崎:ちゃんと新しい紙に書いてもらうよ(笑)
一同、新しいキャラクターシートに前作ダイナソーＮＪＤのデータを記入することに。
一年前、彼らは初めてGUN WORLDをプレイしたその懐かしさを噛み締めながら、書き込み作業を進める。
尾崎:おっとそこまで。
名前と【LIFE】、【AP】、ステータスだけね引き継げるのは。
とりあえず、全員ハンドガンを所持してください。
[ハンドガン]
威力:20
連射速度:6
回避率:85
装弾数:18
灯:すげぇなフルチューンかよおい！
尾崎:次に回復薬を１個、予備弾倉を１個と書いてください。
予備弾倉はハンドガンの弾だけど、１個使うだけで最大まで弾薬が装填されるけど、
銃に残ってる弾は捨ててしまうリアル仕様ね。
ちなみに１スロットに付き１個までです。
予備弾倉は複数所持できます。
雫:ふむふむ。
尾崎:……終わり。
一同:終わり！？