その先に

□第三話
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「前回までのあらすじー(棒)トラックにぶち当たったレオは、幸か不幸かその際、
なんの手違いか、なぜかワンピースの世界にトリップし、死にそこなったのでしたー(棒)

それにしても神様ってやつも、どうせならケガのねえ状態で飛ばせよ。
事故の傷が残りっぱでトリップ〜、なんて聞いたことねえよ!」


「何ブツブツ言ってんだ」


「ぬぉ!いたならいたって言えよ」

クッソ、イケメンがドアにもたれかかって立つんじゃねえ
イケメン度がアップするだろ!


「残念ながら今来たところだ。
それとも何か聞かれたくねぇことでもしゃべってたのか?」


「あいにく、そんなたいそうな情報、俺は持ってねえんだよな」


「(フッ そんだけでけぇ口たたけりゃ上等だな。
てめぇにはいくつか聞きてぇことがある」


「ンだよ」
でかい態度取ってるけど、目の前にいるのは、一応億越えのルーキーなんだよな

自分でも、殺されたっておかしくないこの状況に冷静さを保ってることに驚いている


自分は案外鈍感か肝が座っているのか、


それともいったん死んでるからなのか?


どちらもなんだかしっくりこない


「まずお前の名前は?」


「人に名前聞くときはまず自分からじゃないんですかー?
まあいいや(知ってるし)…おれの名前はレオ」


「そうだな、俺の名前はトラファルガー・ローだ


それで、なんであんなところに倒れてたんだ?」


「俺倒れてたのかー」


「ああ、砂浜に落ちてた。
ちなみに拾ったのは俺だ。」


「落ちてた、って扱いひどくね?まあ、一応礼はいっとくけど」


「盗賊にでも襲われたのか?手荷物もなかったしな」


助けてもらっておいて、ウソを言うのもなんだし、
こっちは丸腰なわけで、せっかく助かった命を投げ捨てるのもどうかと思ったので本当のことを話すことにした

「…あー、なんつぅんだろうな?今から言うことは信じられねぇかもしれねえけどさ…――」
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