その先に
□第一話
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「さっさと帰ろ」
つか、周りの目が超イテェ…
残念ながら、スルースキルとかいうハイスペックなスキル、俺には備わってねえから
引きこもりには正直つらいww
「にゃー」
眼前を汚れた黒ネコが通る
「(スッ)」
猫がいやそうに俺の腕をバタバタと蹴とばしている
猫は嫌いじゃない
「にゃー」
なぜなら自由だから
「…お前うち来るか?」
そんな感想を持った直後にその自由を奪おうとしてるのも俺だけどw
「帰ったら洗ってやるよ。行こうぜ。」
猫が水を嫌いなことなんて知ったこっちゃねぇ
俺は気づかなかった
歩き出した俺たちに近づく大きな影に―――
―――キキッ、ドン…!
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