その先に

□第零話
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壁には半年間しか来ていない制服がかかりっぱなし

パソコンは常時フル稼働中

ほったらかしでのびすぎた前髪と、いつものフードからのぞくのは、目つきの悪い、隈のかかった目

曜日や時間の感覚なんてものはとうに狂って、今日が何曜日の、何時なのかなんて見当もつかない

カーテンの隙間から差し込む光から察するに、今は朝か昼、といったところだろう




1年ぶりくらいに外へ出る

学校の退学手続きをするためだ

とくに未練もない

いじめられただとかいうそんなまともな理由で学校をやめるわけじゃない






「単にメンドくさかったから」
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