学校の日常30

□いつものメンバー
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大学みたいな国際学校生
ルート…音楽科作曲コース
フェリ…芸術科ファッションデザインコース
菊♀…情報処理科システムデザインコース
ゲルマン一家は全員音楽科。
ギル以外に二人の姉、マリアさん登場!

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ここは国際技術学校、通称UTSのテラス。
四人はそこで食事をとっていた。
フェリシアーノが隣に座る菊ヘ何かを必死に訴えている。

「ね、菊!お願いだよ〜。今度のファッションショー、すっごく重要なんだ!!」
「そんな大変な役目、私には勤まりませんて!」

背も低いですし、体格だって…と段々俯いていく菊。
そんな彼女の肩を叩いたのは、マリアで、彼女は菊の手にあるデザインスケッチを指差しながら言った。

「やってみればいいじゃん、菊。だって、フェリちゃんは菊が着ること前提にそれ、描いたんでしょ?」
「うん」

フェリシアーノは項垂れながら肯定する。
シュンとする彼と手元のスケッチを眺め、ハアとため息をつく。

「わかりました。お引き受けしましょう」

それを聞いて、パアッと笑顔になったフェリシアーノは菊の手を両手で握るとブンブンと振った。

「ホントに!?ありがとう!菊!!」

真っ赤な顔でわかりましたから!と慌てている菊を見て初々しいなと思っていたマリアはチラリと隣の弟を見た。
弟はずっと譜面とにらめっこ。

「ルート、今ぐらい譜面をしまえ」
「ん、ああ、すまん。姉さん。少し煮詰まっててな」

そう言ってなおも譜面を見つめるルートヴィッヒにフェリシアーノは心配そうに見た。
しかし、すぐに名案が浮かんだのか、笑顔でみんなを見た。

「みんなさ、たしか次のコマなかったよね?」

何を言いたいのかわからない、と首をかしげる三人。

「まあ、ありませんね」
「俺たちもないな。どうした?」
「シエスタしよう!」
「「は?」」

ぽかんとする三人を納得させようとフェリシアーノはする。

「ほ、ほら、ちょっと休憩したら良いメロディ、浮かぶかもしれないし…。おれも今までドレスのデザインに付きっきりで、最近してなかったし、」

あまりに必死な彼の様子に吹き出す三人。

「久しぶりにそれもいいですね」
「たまには、付き合ってやるか」
「フェリちゃんとお昼寝なんて久しぶりだね」

四人は席をたった。
懐かしい、あの頃に戻るために。



一緒にいるだけで癒される


いつものメンバー



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