夢見がちな日々
□ヤンデレロナ×
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「俺は君が好き。大好き、愛してる」
いつも言っている
愛の言葉
気恥ずかしくて、いつもは冷たくあしらってしまう
でも今日は
「だからさ、綺麗に殺してあげるよ。死んだら絶対に俺が狩ってあげる」
首に手をかけてロナルドが微笑[ワラ]う
翠の瞳を見つめて、少し悲しくなる…
「もう、二度と声が聞こえないよ?」
少しロナルドの手の力が強くなる
「大丈夫、君を抱いて走馬灯劇場を何度も観るよ?」
なんでそんなに綺麗な笑顔になれるのだろう
ロナルドのスーツの裾を掴む
「もう、二度と一緒に笑い合えないんだよ…?」
ああ、泣きそうだ
視界が滲む
それでも君は微笑んでるんだね
…自分も笑えるか、やってみた
「そのまま、殺してあげる」
ぎゅっと首が締まり苦しい
なんで…?
何で
ナンデ
なんで
「殺し、たがるの…?」
震える声で聞くと
見たこともないロナルドの笑顔が返ってきた
「君が好きで好きで、他のヤツに触れるのも触れられるのも話すことさえ気分悪い」
だから、
と答えてくれた
嗚呼、そうか。そうか…
「…大好き、愛してる…」
ロナルド
「俺もだよ、これからも永遠に。一瞬だけさよなら、……」
視界がぼやけ、黒に染まった
Fin