夢見がちな日々
□Trick or Trick
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〜ロナルド視点〜
10月のイベント、それは…
「Trick or Treat〜!」
「あ゙?」
……………怖っ!!
出だし2秒で喧嘩売られたんスけど!?
やっぱり月末のシメ時にハロウィンしたから怒ったか!?
なんて頭ン中で悲鳴を上げる俺を鋭く見つめる(ガンをとばしてる)のは恋人のハズのアンダーテイカー様←
出会いから最悪だった俺ら。でも、付き合って来週で1年になるんだよな。
自分自身こんなにも長続きするとは思ってなかった…
「悪い。聞こえなかった」
え。
「……聞こえなかっただけッスか…?」
「年寄りで悪かったな」
キョトンとしてしまった俺が気に入らないのか更にぶすっとしてしまった
「いやっ、違うんです!怒ったのかなと思って…っ」
焦って弁解する俺。
こんなコトはしょっちゅうだ
だから本当は焦ってなんかいないんだけどね
アンダーテイカーさんはふっと微笑んだ
俺はこの人のこの笑顔にかなり弱い
「可愛い奴だな」
「………うっ///」
「さっきのもう一回言ってくれ」
この笑顔で可愛いとか言われたり、ねだられると顔が熱くなるのは俺が末期だから?
「と、Trick or Treat!」
「…ああ、なんだ」
成る程、と言ってすぐに仕事に戻ってしまった…
「Σちょ…!!?納得だけでは許しませんよ!?」
びっくりしてぐいっと肩を引く
アンダーテイカーさんは眉をぴくっと動かし、また俺を見る
…怖…((゚Д゚ll))
「クッキーは生憎切らしていてな。会社に戻れ、ロナルド」
よくもまぁ淡々と俺(恋人)を突き放すよなぁ…