☆DORACO★DREAM☆

□いい眺めだなあ(ギャグ甘)
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「その呼び方やめろ」




ふと、マルフォイが嫌な顔をした。




『なんでここにいるの』

「いちゃ悪いのか?」

『なんでボクのこと見てるのかって聞いてんの、変態か?見つめるんじゃない』

「見つめてない!」





ふん、と言って、キノはまた棚に手を伸ばした。





「…届かないのか?」




後ろから楽しそうな声がする。
あきらかにニヤニヤしているのが声で分かる。




「お前チビだからねぇ。いつも強気なお前が、いい格好だな」

『うるさいぞマルフォイ。どっか行け!マルフォイが図書館にいるなんて、明日は雷だな』

「なんだと?馬鹿にするな。僕だって図書館ぐらい利用する」

『どうせ勉強するのはスネイプの授業だけだろ?気に入られるために』

「お前こそ何か得意な科目があるのか?は、まさか占い学とか、マグル学とかか?」



せせら笑う声が聞こえる。




『占いは信じてない!けどトレローニー先生は面白いぞ、ちょっと変だけど…』

「変なのはお前も一緒だろう」

『なんだと!ボクの!どこが!変なんだ、ん!?』




と、マルフォイに向き直って仁王立ちするキノ。



「その単純な脳みそとかかな」


『………………うっさい、弱虫!女々しい!オトメン!』

「なんだと?最後のオトメンってなんだ」

『日本語でウジ虫って意味だよ』

「なんだと!」





キノは再び棚に向き直り、手を伸ばす。
やっぱり届かない。




『もうすこ、し……』

「手伝ってやろうか?」

へ?



今…………なんて?
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