☆DORACO★DREAM☆

□愛のパンチです(ギャグ)
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誰かに殴られたのだ、と気づくまでに6秒はかかった。




マルフォイはそのまま後ろにぶっとんだ。




ハリーとロンとハーマイオニーの肩ごしに、腕がのびていた。マルフォイを殴った形のままで。


3人は驚いて振り返る。





「キノ…!」




ハーマイオニーが声を上げる。




すると、3人の後ろからキノが姿を現した。



『やあ、マル…なんとか?』


「ぐ、」




マルフォイは血の吹き出る鼻を押さえながら、涙目で顔を上げた。
目の前にはあのキノがせせら笑うような顔でマルフォイを見下ろしていた。



マルフォイは一瞬、またグレンジャーに殴られたのか、と思ったが今回は違った。まさかの、キノ。




「ツゲ…!」

『良い顔だな、ふん!』

「こいつめ…!」



クラッブとゴイルはぽかんとしてるだけで、動こうとしない。



『殴られた意味が分かるかい?おぼっちゃん』




キノはずい、とマルフォイの前に進み出た。




『君がボクの友達に酷い言葉を言おうとしたからだ!! この鬼畜!冷淡、冷酷、馬鹿、すかすかかぼちゃ!』



言いたい放題言いまくるキノ。
マルフォイはただ突っ立ってて、キノを見つめていた。

なんだこいつ…!





次言おうとしたぶっ殺す!!!


「ひっ、」




キノがそう叫ぶと、マルフォイは走って逃げて行った。





『ふんっ』


「キノ…君って、最高だよ」




後ろからロンが感激した。




END




(痛い…)
(大丈夫か、ドラコ?)
(あいつ…殴ったな、僕を)
(ああ、見てたよ)
(怒ってたな)
(ああ、怒ってたかなり)
(…くそ、なんなんだあいつ…!)
(ドラコ…?)
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