☆DORACO★DREAM☆
□喧嘩はよせ(ギャグ)
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すると、
「きゃっ」
どん!!
キノの後ろにいた誰かとぶつかってしまった。
そのままドサーっと倒れる2人。
『うがああああ』
「ちょ…ちょっと!!!」
『あ、ごめんごめん』
下から苦痛の声が聞こえたので、キノは急いで立ち上がる。
よく見ると、相手はスリザリンの、えーと確かマルフォイとよくいる…
『チンパンジー?』
「パンジー・パーキンソンよっ!」
真っ赤になって怒る彼女に見ながら『ごめんごめん』と言いながら、落ちた資料を拾う。
『前見てなくてさー、あは』
すると、キノが拾おうとしていた資料に、ばんっと足が乗せられた。パンジーの足だ。
『………』
それを見てキノは顔を上げる。
そこには腕を組んでこちらを睨むパンジー。
「あなた。グリフィンドールのキノ・ツゲね」
『…よくごぞんじで』
「とてもよく知っているわ。いつもドラコと言い合いばっかしてる下品な女」
『…………』
パンジーは、下品な女、という言葉を強調して言った。
「スリザリンに歯向かうなんていい度胸してるわね。もう、今後いっさい、ドラコにかまうのはやめてちょうだい」
『君たちに度胸がないだけでしょ…ドラコって誰、マルフォイか?ドラコっていうの?』
パンジーは驚いた顔をした。
「あなた、本当に失礼ね!なんなの!?いつもいつもドラコにつっかかってるわ!まさか、気があるとかじゃないでしょうね」
『おいおい、気ってなんだよ?どこにそんな素振りがあったのさ、お前の思考能力は丈夫か、パーキンソン?』
かあ〜と熱くなるパンジー。
『いいから足をどけたまえよ、きみ』
「あったまきたわ!」
そういうと、パンジーはキノの首根っこと頭をつかんできた。
『イタ!何すんだこのチンパンジー!』
キノも負けじと腕と頭をつかみ、2人の戦いがはじまった。
ぎりぎりと髪の毛をつかんでは引っぱり、の繰り返しの両者。
「ほんと、イライラするわ!私よりもドラコといるんじゃない!?」
『どう考えてもスリザリンのお前のが一緒にいるだろ!好きなら好きって早く言えバーカ』
「言ってるわよ!だけど上の空なのよ!」
『じゃあお前に気がないんだ、へへざまあみろ!』
「何よ〜!?!?!?アンタこそ本当はドラコが好きなんでしょう!?!?」
『この腐ったミカンが!お前の脳みそはトロール以下だ!』
と、2人がつかみ合いをしていると…。
廊下からマルフォイが現れた。
つかみ合っているパンジーとキノを見て怪訝な顔をする。
「おい、何やってるんだ!」