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□#####、なんてね。
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※赤黒♀ 

お店で包んでもらったラッピングの中には青峰君に一緒に選んでもらったものが入っている。それはもう既に彼に渡してはあるが、やはりプレゼントというのは喜ばれるかどうか不安で仕方がないもので。赤司君はさっきから何も言わず珈琲を啜っていて、もしかしたら選択ミスしたか、と無表情の下で焦っている。
「あの…赤司君」
「ん?」
「……嬉しくなかった、ですか?」
「そんなわけないだろう。テツナから貰ったものは何だって嬉しいよ」
「…そう、ですか?」
赤司君は微笑んで僕の頭を撫でた…のだが、その仕草はどこかいつもよりぎこちない。笑顔も美しいが、やはりこちらも引きつっていた。
「テツナ、ひとつ質問していいか?」
「はい」
「誰とこれ選んでくれたんだ?」
「青峰君です」
「ああ、やはりな」
コーヒーカップをテーブルに置き赤司君はもう一度それに目をやる。同時に、僕も視線を追いかけてそれを見た。
…僕にはまだはやい。頬が熱くなるのがわかる。これを買うのは流石の僕もちょっと恥ずかしかった。
「…青峰君が、これを貰って嬉しくない奴は男じゃねーよ、って言ってたので…」
赤司君も、こういうの好きなのかなーって。
 
もじもじと恥ずかしそうに言うテツナは可愛かった。可愛いすぎる。しかし、貰ったものは本。ちなみに表紙は胸の豊かな女性の水着姿だ。これだけで、僕が愛するテツナに何を貰ったかは察して欲しい。
これを見た僕はどう反応すればいいのか。大体僕はテツナでしか抜かない(断言)。豊かな胸など無くても、テツナの小ぶりなそれは僕を酔わせる。
「…これは、何だか知ってるか?」
「…エッチな…本…です…」
「…テツナ、一応訂正しておく」
「……はい」
エロ本という言葉を発したことに恥ずかしくなったのかテツナは顔を真っ赤に染めてはうつむく。ああ、もう普通にグラビアアイドルより可愛いしエロい。
腰にずくんと来た衝撃に気づかないフリ。
「…僕はこういう本は一冊も持っていなかった。でも、テツナがせっかくくれたから、これからのプレイに生かせるように読んでみるよ」
「へ……」
「まずはうーん…、この女の子みたいな格好してみてよ」
「…やっ、赤…」
「今日は僕の誕生日だよ?…なあ、テツナ…」
「………ッ」
露わになった膨らみの頂きに吸い付いて、いじっていると、テツナから頭を撫でられた。
「…赤司、くん…誕生日、っ…おめで、と…です…」
思わず口を離して彼女を見ると顔を真っ赤に染めながらも幸せそうに笑っていた。
 
1220記念

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