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□2人の治癒方法論。
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「っ〜〜!!ったー!」
任務がなく、非番の今日、自室で本を読んでいると、
指に独特の痛みが走った。
「………げ」
血、出ちゃいましたー。
本のページで指切るとか…、
地味に痛いんですよねー…コレ。
「どした?フラン」
同じく非番で、ミーの部屋で同じソファーに座ってケータイ端末のゲームに熱中していたベルフェゴールがミーを覗き込む。
「具合、ワリィの?」
如何せん心配そうに覗き込んで来るものだから、
嬉しくて微笑んだ。
「指、切っちゃってー」
ホラ、と切れた指をベルフェゴールに向かってかかげてみせる。
「血出てんじゃん」
パクッーーーー?
「ちっ…!?ちょっとー!!センパ…!」
フランの指を口に加え、舌を使って止血をする。
「どー、だよ。王子の止血方法は」
「ー!!!!!?///」
頬がみるみる赤くなっていく。
恥ずかしい。
「…も、センパイの、アホー…」
もーっ!!
ドキドキが止まりませんっ…!!