APH

□時代を超えて!
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※...変態アーサー、甘えん坊、なんかいろいろ有り。











どうも、私は極東に浮かぶ島国の日本です。
今回私は各国の皆様が参加するパーティーに来ております。
パーティーでは食事はバイキングで取り放題です。
ただ飯食べ放題です、おっとヨダレが…

お酒も飲み放題なのですが、やはり酒となると暴れまわる方が数名いる。
その中に私の愛しい愛しいイギリスさんも混じっております。

もうすでに酔った皆様方は脱ぎ始めてドンチャン騒いでいる。一応パーティーなんですけどね。

「おー…盛り上がってるかあ?日本ー」

あ、プロイセンくんが私に絡んできました。
く、臭!!酒臭いですこの人!

肩を組んだゆらゆらと揺れるプロイセンくんを剥がし床に落とす。
ふぅ…酔っ払いは嫌いです。

でも…

「ヒャッハーー!!エールは最高!もっと持ってこいやクソ髭!!」

「はいはい。」


遠くでパンツ一丁で暴れるイギリスさんは可愛いです。
私の顔はそんなイギリスさんを見て染められます。

「うぇぇ…日本は趣味悪いぜー…ぐぇ!!」

何やら呟いたプロイセンくんを踏み潰し私はイギリスさんを眺めます。

アメリカさんに構って欲しくてちょっかいを出す姿も可愛いです!


「あー!もう!イギリスは鬱陶しいなあ!日本!助けてくれよー!」

「嫌ですよー」

アメリカさんが私の名前を呼ぶが私はさらりとそれを断ります。
するとアメリカさんに絡んでいたイギリスさんはアメリカさんから離れて私のもとに歩いてきました。

ふらふらとおぼつかない足取り、目はトロンとして顔は上気しているというまさに酔っ払いと化したイギリスさん。

「にほん〜」

甘えたように私のもとにやってきたイギリスさんは両手を広げてヘラっと笑っている。

「ぎゅーってして。」

どうやら甘えているようです。

「可愛いですねぇ…イギリスさんが可愛いのでいいですよ。」

私は素直にイギリスさんの胸に飛び込んでぎゅーっとしてあげる。
イギリスさんはそんな私を拘束するように腕を背中にまわして私の髪に頬ずりをする。

「う〜ん…日本はいい匂いだな。……今ここで襲いたい。」

「何言ってるんですか。こんなとこでは無理ですよ。」

本当にイギリスさんは可愛い方です。

むにゃむにゃと口を動かして眠たげなイギリスさんの顔を見上げる。
と同時にちゅッとキスを落とされた。
そんなイギリスさんにキュンとした私はぎゅぅぅっとイギリスさんを抱きしめました。

愛しい愛しい私のイギリスさん。犬みたいです。

「今日はホテルでラブラブしようなー」

幸せそうに笑うイギリスさんにつられて私も微笑みます。
コクリと頷けばイギリスさんはまたキスをしてくれました。




パーティーも終わりに近づいて会場にいた各国は酔いつぶれていました。
スイスさんなどの真面目な方はすでに帰国してしまったらしいです。

赤い絨毯の上で転がるのはスペインさん、フランスさんなどの面々。
あとプロイセンくんもドイツさんとビールまみれで転がっていました。

私はというとイギリスさんのお膝の上に座らされています。
テーブルにはたくさんのお酒とそれを飲み干して行くイギリスさん。
片方の手で私を支えるように抱き寄せている。
私もテーブルに置かれたフルーツなどをつまんで時々頬などにキスを落とすイギリスさんと微笑みあっています。
帰ったらラブラブしような、と言ったイギリスさんの言葉に私は酔わないようにお酒はあまり飲みません。

意識がハッキリしている状態でイギリスさんとラブラブしたいのです。

「にほん〜」

撫で撫でと私の頭を撫で、再び腕をお腹に回され引き寄せられました。
見上げた私にイギリスさんは上機嫌に笑顔を浮かべます。
可愛いな、と思っているとイギリスさんはカクンと意識を失ったように私の肩に頭を乗せました。

「イギリスさん?寝てしまわれたのですか?」

「うー…」

私の問いかけにイギリスさんは唸っただけ。
それすらも可愛く見えて私は笑みが零れました。


それから気を失ってしまわれたイギリスさんをおんぶしてホテルに連れて行ってあげました。

この様子だとラブラブするのは無理そうです。
しかし流石に私の腰にも響いたようで、イギリスさんをベット寝かせてシャワーを浴びてしまおうと考えました。

大きいダブルベットにイギリスさんを寝かせて毛布をかけてあげます。

「ぅー…にほん〜…」

可愛い寝言です。
切なげに私の名前を呼ぶイギリスさんにキスをして私はバスルームに向かいました。


簡単にシャワーを浴び、頭や体を洗ってシャワーを止めました。
どうもシャワーというものは慣れません。
お風呂なら座って体などを洗い流せるのに…
外国の方々には分からない文化なのでしょうか…?

傍にかけてあったタオルで髪を適当に拭いて私はバスルームから出ました。
ゴシゴシと拭くタオルのせいで視界は見えませんでしたが、イギリスさんが寝ているベットまで行き、腰をかけました。

「イギリスさん…」

愛しい彼の名前を口に出します。
ゆっくり振り向くとそこには背を向けて寝ているイギリスさんの姿があります。

私はホッとしました。
もしかしたら自分がシャワーに行ってる間にイギリスさんがいなくなってしまうのではと考えていましたから…
まあそんなことはありえませんね。

「…。」

少し癖のあるイギリスさんの髪を撫でて私は替えの服に着替えました。
さて、私ももう寝ましょう。

ボフン、と質の良いベットに飛び込んで背を向けるイギリスさんに邪魔にならないように端っこで身を丸めます。

普段はもっと近くで眠るのでそれには違和感を感じました。早く眠ってしまおうと私は瞳を閉じました。

















私が目を覚ましたのは目の前に覆いかぶさったイギリスさんを発見したからです。

目の前の彼は目は閉じているものの、私の頭の横に逃がさんと挟むように手をついてお腹に跨ってました。

あらららら?

寝ぼけてるにしてもこれはヤバイ状況なのでは?

私の頭の横に置かれていた手をイギリスさんは自分の背中に回し、再び私の目の前に現れた時には例のステッキが握られていた。
例のステッキとはイギリスさんがブリタニアエンジェルになる時に装備しているアレだ。
別名魔法のステッキ。用途は様々。
では彼は何故それを握っているのでしょう…?…まさか。
まさかまさか寝ぼけて私に、ほあた☆をする気では!??

「お気を確かにイギリスさんん!!」

ぐぐぐ、とイギリスさんの胸を押すがビクともしない。

「む、」

口をもごもごさせて和やかな表情でステッキを上へと振り上げた。

ひぇぇぇっ!

ぶんっ、とステッキが降ろされた瞬間、私は目を閉じて顔を反らしました。






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