APH

□みんなで!
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世界会議がニューヨークで行われた

九割はいつも通りグダグダで無駄話ばかりであとの一割はドイツがキレて各国に説教という形で幕を閉じた


議題は地球温暖化についてだったが正論を言うものが居なく、中途半端で終えた為また翌日に世界会議をするということで収まった



「…ドイツさんも苦労してますね、毎回毎回…」

「ヴェ〜、本当本当!俺ドイツのこと尊敬しちゃう!」


各国に与えられた休憩室に向かう途中、いつものメンバーで話しながらドイツの苦労を励ます日本とイタリア


ドイツは深いため息をついて疲れ切った目でイタリアを見返した


「苦労の半分はお前だ…イタリア」

「俺?!」


グダグダな会議はまずアメリカのバカな発言から始まり各国がそれにちいてバカな反論やら行動を取る

ちなみにバカな行動を真っ先に取るのがイタリアだ



なんでなんで〜?とドイツに抱きついて問い詰めるイタリアとそれを見て微笑む日本



「あ…おい、日本」

休憩室に向かっていたイギリスは仲良し三人組が歩いてることに気づき後ろから声をかけた


正しくは日本を見つけたからだ


肩を掴まれた日本は振り向いて肩を掴んだのがイギリスだと分かり会釈した



「どうかしましたかイギリスさん?」

足を進めながら会話をする二人


端からみればいつもの三人組に何故イギリスが加わっているのかなどという疑問がわくだろう



しかしイギリスは日本に話しかけていて、イタリアやドイツなんかは眼中に無い


そしてドイツもまた会議を狂わせた一人であるイギリスにイラつき歩く速度を速めた


「わわっ、ドイツ歩くの早いよ〜っ」

ドイツに追いつくべくイタリアも急いで歩き出す


「あー、もうドイツさんは…」

日本は早く歩くわけでもなく自分たちとどんどん距離を離すドイツたちを見ているだけ

歩調は変わらずイギリスと並んで歩く



「俺…なんか悪いことしたか…?」

ドイツの様子を不安に思ったイギリスが恐る恐る口を開く


「いえ、ただ先ほどの会議のせいでしょう。イタリア君が一緒なら大丈夫だと思います」


「そうか…」

あの陽気なヘタレ小僧といれば大抵のことはどーでもよくなるだろう


「それより日本、これからどーすんだ?会議は延期になってニューヨークにまだいるんだろ?」


「そうですね。家に帰るのも面倒くさいですし、今はまだお昼ですからやることと言っても何もないです」



「(よっしゃ!)」

イギリスは心の中でガッツポーズをする






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