大江戸愛情物語(完結)

□第八訓
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『そう言えば、退遅いよね・・・今回の任務そんなに難しいの??』


「いや、張り込みだけだから危険な任務じゃないぞ?どっちかと言えば楽な方だろう」


『ふーん・・・またアンパン生活してんのかな??』


「おーしてたぞ、この前少し様子見に言ったら結構キてた。なんでそこまでしてアンパンに拘るんだか」


「ザキの野郎もマヨラーに言われたくねェと思いますぜィ?」


「あぁ!?俺はマヨを愛してんだよ!!ザキのは違げーだろ!!!」




そう力説するトシくん
格好良くないι
それにしても大丈夫かなァ〜
なんかアンパン漬けになると退、人が変わるんだもん・・・


はぁっと溜息を吐くとそれは少し白くなって消えて行った
もぅ12月間近
寒くなってきたなァ・・・
そう思いながら温かいお茶を啜っているとフワリと煙草の匂いに包まれた
ん?と思って隣のトシくんを見ると自分の上着を着せてくれていた


トシくんが風邪引いちゃうよ?と思ったが、ここで断るのも彼の行為を無駄にする事になるのでありがたくその煙草臭い隊服を借りた



『ありがと、トシくん』



そう言うと煙草をふかしながら少し目を細めて笑った
彼の目を見て怖いと言う人がいる
確かに私も怖いと思う
そーちゃんや退とかに比べてその切れ長で瞳孔の開いた目
でもこんな風にも笑うんだよ?
いつもそんな顔してればいいのに・・・
そんな私の考えが伝わっちゃったのか、すぐその優しい目を何時もの目に変えた
あ。怖い。
まぁたまに見るから良いのか・・




ズズズっとお茶を飲みながら私は最後の一本の団子を口に頬張った




「あ、最後の団子食いやしたねィ」


『んっ・・・ごめん、』


「まァいいでさァ」



そう言うとそーちゃんはペロッと私の口の横を舐めた




「「Σ!!!!!!????総悟ォォォォ!!!????」




ニッと笑って「ついてましたぜィ」と不敵に笑うそーちゃん
ありがとう、と言ってお茶を啜ると、思い切り勲ちゃんに肩を掴めれて揺さぶられた



「そこォォォォォ!!!!間違ってますぅぅぅ!!!!そこは拒絶すべき所であって、礼を言うとこじゃありませんンンンンン!!!!!!!」


『ちょっ、止めてよゴリラ』


「そこ拒絶ぅぅぅぅぅううう!!!!!??????」


「はぁ・・・総悟、お前もそう言う事はやめろ」


「なんでィ、羨ましいのか土方コノヤロー」


「うるせェェェェェェ!!!!!俺らの可愛いまゆこに手出すんじゃねェェェェェェ!!!!!」


「手なんか出しちゃいませんぜ?舐めただけでさァ」


「総悟ォォォォォォ!!!!お父さんはそんな子に育てた覚えは「黙れィゴリラ」総悟くぅぅぅぅぅぅぅぅんンンンン!!!!????」


『・・・・どうでも良いけど勲ちゃん、いい加減に揺さぶるの止めてェ・・・気持ち悪くなってきたァ〜・・・』


「あわばばばばばっ!!!悪い!!!!」


『別にそんな怒る事じゃないじゃん、チューした訳じゃないのに・・・ねェそーちゃん』


「なんでィ、チューしてほしかったんか?」


『うん、黙ってようか?』





怒り心頭な勲ちゃんとトシくんをなんとか押さえつけてその場は回避した


別に今さらチューぐらいでねェ・・・


クスリと笑いながらまゆこは4人分の湯呑を台所へ持っていくと書類の続きをすべく自室へ戻って行った





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