大江戸愛情物語(完結)

□第二訓
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襖を開いてすぐ、近藤が黄色い雄叫びをあげる




「キャァァァァァァ!!!!可愛い!!!やっぱ俺の娘可愛い!!!!」



「へー、馬子にも衣装とはよく言いまさァ」



「まゆこ格好良いよー!隊服を着ると少し大人っぽく見えるね!」



「まァな・・・って近藤さん俺の要望が・・・」



「あぁァァァ!!!そうだった!!!まゆこ!!!違うんだよ!!これはスカーフじゃなくてね?これはこうして・・こうやって・・・ハイ出来た!!!!」






何やらスカーフでは無いというと、近藤はシュルシュルとスカーフを解き、胸元でキュっキュっと結び始めた
そして出来あがりを見れば、そこには白いスカーフで作ったリボンが・・・





『・・・え?リボン??なんで?勲くんたちみたいにしないの??』


「だって、まゆこは女の子でしょ!?こっちの方が可愛いから!!!」


『ふーん?』




そう言うと他の3人の表情を見て首を傾げた




『なんでみんなポカンとしてんの?』



そう言われ気がついた3人は「何でもない」と咳払いをすると少し頬を染めながら少女から目線を外した




『ねェ、ちなみに上着がなかったんだけど・・・何で?まだ出来あがってないの?』




それにビクッと近藤が肩を揺らす




「あー・・・・そうなんだよ〜・・まだねェ〜上着は出来てないんだァ〜」




泳ぐ視線
それに少女の眉間のしわが深くなる




「あ、そうだ!!他の隊士らにも見せておいで!!原田見たがってたぞォォ〜!!??」



『・・・・・分かった・・じゃぁ行ってきます』




腑に落ちない表情をしながら部屋から出て行くまゆこ
それを確認してから3人が近藤に詰め寄った




「オイィィィィ!!!???何あれ!!??何あの隊服!!!??どこが俺の要望を聞いたのォォォォ!!??」


「アレじゃまるっきし、どこぞの女子高生でさァ!!!」


「そうですよ!!軽くコスプレですよ!!なに考えてるんですか!?局長!!!!!」



どうやら3人が目線を逸らせたのはリボンに結び直した隊服のせいだったようだ
確かにアレでは女子高生の制服
近藤は斬りかからんとする3人に慌てながら説明をした




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