大江戸愛情物語(完結)
□第一訓
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話を簡潔に述べるとこういう事だ
とある事情で少女は真選組のこの4人によって育てられた
そして彼らの姿を見ているうちに少女は大きくなったら真選組で働きたいと言う願望を持ち始める
だが、その時はまだ幼くて16歳になったら。と言う約束を結んでいたのだ
が
彼女の身を心配する親馬鹿的な4人は16歳になった少女に約束を破ると言う強硬手段に出た
「兎に角、だ。まゆこは今まで通り俺と近藤さんの補佐。以上。部屋に帰って良し」
そう言い述べる土方にまゆこは食ってかかる
『やだ!!!絶対ヤダ!!!私も真選組に入る!!!んでみんなと一緒に戦うんだ!!!』
「まゆこ、無茶言うんじゃねェでさァ、女が入隊なんて無理がさりまさァ」
「そうだよ、嫁入り前の体に何かあったらどうすんの?」
『なら退がお嫁さんに貰ってよ!!!???』
「え!!??い、いいの!!??」
「良い訳あるかァァァァ!!!まゆこ!オメ―も何訳わかんねェ事言ってやがる!!!???」
『訳わかんなくない!!だって私はちゃんと約束した!だから毎日そーちゃんにも稽古つけてもらって強くなったもん!!それはトシくんだって知ってるでしょ!!!???』
「そりゃオメ―の剣術は良い筋いってると思う。けどな?実戦じゃ上手くいきっこねェ、良い子だから諦めろ」
カチャっと煙草に火を付けながらそう言うと土方は席を立とうとした
それにまゆこは素早く反応すると、腰に差していた小太刀を抜刀すると土方の頬すれすれを狙って突いてきた
「Σ!!!??うおっ!!??な、なにしゃ―がる!!???」
『実戦で使えるか使えないか、その体で確かめてみればいいじゃん!!!』
「っちょ、まゆこ!!??ダメだよ!!そんなもん振りまわしちゃ!!!」
『黙れマジゴリラ』
「ごっ!!??ゴリラじゃないもん!!お父さんだもん!!!」
『訂正すら間違ってるから、お父さんでも無いから!!!』
近藤がまゆこを後ろから羽交い締めにすると、山崎が握られていた小太刀を奪い取った
もう一本腰に差してあった小太刀も沖田によって奪われる
するとまゆこは最終手段に出た
『・・・酷い・・みんな酷い・・私の事子供だからって、子供だから約束破っても良いって思ってるんだ・・・私、みんなの事信じてたのに・・信じてたのにィィィ・・うわあぁァァァァァァァァァァァァァァん!!!!!!!!!!!!!!』
大泣きしながら鼻水垂れまくりのまゆこ
そんな少女に4人は溜息を吐くと近藤が羽交い締めにしていた腕を解いた
支えを失ってその場に崩れ込み、まだ泣き叫ぶまゆこ
そんな少女に沖田は近づくとしゃがみ込んで俯いている顔を覗きこんだ
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