Sword of time-space・時空の刀(完結)
□第7話
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「待ちやがれ!!この変態野郎!!!」
人通りの多い大通りを全速力で走りながら土方は犯人に徐々に追いついていく
追いつかれる!と思った犯人は大通りから裏路地へと姿を消した
この地域の裏路地は迷路の様になっていて正直分かりずらい
そこに入って行ったとなると犯人はこの地理に詳しい奴か?
そんな事を思いながら土方も後を追い裏路地へと入る
入り組んだ通路を気配を辿りながら走っていく
「っくそ!逃げられると思うなよ!?」
真っ直ぐな見通しの良い路地に入った所で男の足元に麻裕子が民家の屋根から一発銃弾を放った
「ヒィィィィっ!!!」
『止まれ!この下着泥棒!!私は今めっさムカついてんだぞ!?総悟はサボるし、新人一人で相手だし、なんか相方シローだし!!』
「俺が不満かァァァァ!!??」
その怒り心頭の麻裕子の姿に犯人が恐怖し土方の後ろに慌てて隠れる
それに土方は手錠を取り出すとその腕に素早くかけた
「はい逮捕。オイ城戸、もぅ降りて来い」
でも怒り狂った麻裕子に土方の言葉は届かない
『天誅ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!』
叫び声と共に屋根から片足を上げ飛び降りる麻裕子
「Σ!!??おまっ!!待っ・・・・」
------バキィィィィっ!!!
土方の制止も虚しくその振り上げた足は見事土方の顔面に決まった
「グハっ・・・」
『ちょ、シロー何してんの?邪魔じゃん?なんで犯人かばったの?』
「アホか?!庇ってねーよ!!お前が明らかに俺を狙ったんだろォォォォ?!」
『違げーよ!私はちゃんと犯人狙いました!!でもコイツがシローの後ろに隠れるから!!』
「だから俺もろ共、一緒にかかと落とし食らわしたのかァァァァ!!??」
『つーか、シロー鼻血出てる、何興奮してんの?あ!さっき私のスカートの中見たんでしょ!?変態!痴漢!!』
「お前マジ斬るぞ!?誰がパンツ見たぐらいで鼻血出すかァ!?テメーの蹴りのせいだろ?!」
『でも総悟がシローはムッツリって言ってた』
「なんでアイツの言葉は信じてんだよォォォ!!??」
ギャーギャー喧嘩を始めた2人
そして気がつくと・・・
「『・・・・・あれ?犯人は?』」
犯人は手錠をかけたまま逃げていた
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