・2 (完結)

□第四十六章
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スイカを食べ終えた4人は涼を求めて海の中に入って行った
名無しさんの手にはしっかり浮き輪が握られている



山「あれ?名無しさんちゃん泳げないの?」


『うっ・・・泳げないってゆーか、泳いだ事ないってゆーか・・・』


山「え!?そうなの?溺れないように気を付けてね!?」


『大丈夫ですよ!流石に浮き輪があれば溺れませんって!!』


沖「へ〜名無しさんは泳げないんですかィ」




今まで喧嘩をしていた沖田がいきなり名無しさんの目の前に現れる
そしてニタリと笑うと何処からか針を出し、その浮き輪に突き刺した

プシューと音を立てて萎んでいく浮き輪

名無しさんが悲鳴を上げるより先にその体は海へ沈んで行った





「「「何してるんですかアンタは!!??」」」




3人が一斉に海に潜り名無しさんを助ける
一番最初に名無しさんの手を掴んだ野田が名無しさんを抱きかかえるとそのまま浮上してきた




山「名無しさんちゃん!!平気?!」
新「水飲みませんでしたか!?」
葵「名無しさんさん!?大丈夫ですか!?」



『げぼっげほっ!!・・・・はぁはぁ・・・総悟・・・あとで殺す!!!』



葵「・・・大丈夫そうですねι」



苦笑する野田の首にしっかりしがみ付き総悟を睨みつける
しかし総悟は気にする様子はなく、逆にニタリと笑うと砂浜で銀時と何か言い争いをしている土方に向かって叫んだ




沖「土方さ〜ん!!名無しさんの野郎が野田とイチャコラしてますぜー!?いいんですか〜!?」



その言葉にバッとこっちを振り向いた土方と銀時
すると2人が鬼の形相でこっちに向かって走ってきた




『ぎゃっ!!総悟!何言って!!!』


葵「沖田隊長!!何とんでもない事を!!!」




慌てる2人を余所に沖田はニタニタ笑いながらスッとその場から少し距離を取った
同じように山崎も新八も距離を取る

その事に土方と銀時の方を向けば


丁度2人が砂浜を蹴ってこちらにとび蹴りをかます瞬間だった






土・銀「「俺の名無しさんから離れやがれェェェェェェェェェ!!!!!!!」」



葵「ギャァァぁぁぁぁぁ!!!!!!」






------バキっ!!!!





2人の蹴りは見事野田の顔面にクリーンヒット

野田の手を離れた名無しさんは土方に抱きかかえられるようにして海に落ちた




『ギャァァ!!野田さん!!ちょと!?何してるんですかァァァ!!??』


葵「・・・う・・・・・」



銀「何ってヤラシイ男からお前を守って・・って何名無しさんを抱きしめてんだ!?離れろ!このマヨラー!!」


土「うっせー!!引っ張るな!名無しさんが落ちるだろ?!」


銀「ならお前が名無しさんを離せ!離さねぇと海パン脱がすぞ?!海の中でフルモンティーにされるぞ?!」


土「ふざけんなァァァ!!!誰がフルモンティーになるか!?」



『ひゃあ!落ちちゃう!落ちちゃう!私泳げないんですから止めて下さい!!!』



銀「何お前泳げねーの?なら銀兄の所おいで?そんなニコマヨと一緒にいたらタイタニックみたいに沈没するよ?」


土「なるかよ?!テメーの方が泥船みてーな顔してんだろ!?」


銀「何泥船みたいな顔って?!意味分かんないんですけど?!」



土「そのまんまの意味だ、あとは沈んでいくだけの人生だろ?」


銀「何マダオ扱いしてんの〜!?まだまだこれから返り咲くんですけどォ!?」




ギャーギャー続く言い争いに名無しさんはクルッと体の向きを変えると土方の背中におんぶされるような形を取った
そして一気に腕で土方の首を締め上げる



土「ぐもももももっ・・・・・・!!」



『いい加減にして下さい・・これでもまだ喧嘩しますか?!それとも仲良く遊びますか?』


銀「ぎゃはははははっ!!!いい気味だね〜大串くん!!」


『安心して下さい?次は銀兄の首を潰しますよ?』


銀「仲良く遊びます」


『・・・・・土方さんは?』



首を締めあげられてる土方はコクコクと激しく上下に首を動かした
すると腕の力は弱まり、普通に首に腕を絡めてきた





『本当に2人は・・・仲いいのも良いですけど大概にしてくださいね?』



クスクスと笑う名無しさん
2人は「仲良くなんてねぇ!!!!」っと心の中で呟きながら大人しく言う事を聞いた







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