・2 (完結)

□第四十二章
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「とっつァんじゃねーか?どうしたんだ?なんかあったのか?」



煙草をくわえながら土方が入ってくる、その後ろに沖田も続く


松平は土方に詰め寄ると思い切りその胸倉を掴み上げた




「テメー良くも俺の名無しさんちゃんに手出してくれたなァ!!毎晩毎晩俺の可愛い名無しさんちゃんでにゃんにゃんにゃんにゃんしてんだろォォ!!」


「いきなり何なんだよ!?誰がテメーの名無しさんちゃんだァ!?歳考えろオッサン!!」


「オッサンはなァ若い子のエキスで潤いが必要なんだよ!?母ちゃんだけじゃカッサカッサになっちまうんだよ!!」


「知るか!!テメーが惚れて一緒になった女だろ!?」


「そりゃ俺は母ちゃん一筋だけどよ!?たまには若い子とズコバコやりたいお年頃なんだよ!!」


「アンタはそんな事言うために来たのかァァァァァァ!!???」





目の前で繰り広げられる卑猥なやり取りに名無しさんは無言でバズーカを取りだした

標準を合わせるのは目の前の2人

その冷たい目が細められた瞬間





-------ドゴォォォォォォォンン!!!!!





爆発音が2人目掛けて鳴り響いた





『いい加減にしてくれますか?まだそんなくだらない言い合いを続けるなら仲良く拷問部屋へ行きますか?そこで総悟にたっぷり躾してもらいますか?』


ニコリと笑う名無しさん
その笑顔は恐ろしいまでに威圧的だった





「「・・・・すみませんでしたι」」





大人しく土下座をする2人に#NAME1##は溜息を吐くと、全員分の座布団を用意しお茶を淹れ始めた



「んで?とっつァんの用事って何だったんですかィ?」


「お、イケね。トシのにゃんにゃんのせいで忘れてた」



そう言うと懐から何やらパンフレットらしきものを取りだした

見ればそれは温泉旅館のパンフレットだった









「俺からのプレゼントだ。受け取れコラ」










「「「『ええええェェェェェェェェェェェ!!!!!!!??????』」」」

























先程松平が置いていった温泉旅館のパンフレットを4人は凝視する



「裏がある、絶対裏がある!!」



そう言い張るのは土方
近藤も沖田もその言葉に頷く



どうやら松平いわく「慰安旅行に行ってこい」との事であったが
あのオッサンがタダでこんな粋な真似をする筈がない
土方たち3人は疑いの眼差しでそのパンフを睨んでいた




『あ〜でもここ、この前TVで紹介されてた有名な温泉旅館ですよ〜?ご飯が凄い美味しいし、温泉の効能でお肌つるつるになるって!』




3人とは打って変わってちょっとウキウキ気分の名無しさん



行きたいな〜オーラを3人にめっさ向ける




「「「・・・・・・・ι」」」





『松平様のご厚意ですし、断れば撃たれちゃいそうですよね〜?』




「「「・・・・・・・・・ι」」」




『一泊二日ぐらいなら松平様も真選組いなくても何とかするって言って下さいましたし〜?』




「「「・・・・・・・・・ι」」」




『・・・・・・・・』




「「「・・・・・・・・」」」





『・・・みんなと旅行行きたいなァ〜?』





上目遣いでそんな可愛い一言を言われちゃ〜OKを出すしかない3人
結局名無しさんの粘り勝ちで急きょ真選組慰安旅行温泉旅行行きは決まったのである










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