・2 (完結)

□第四十章
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机の上の資料をペラペラめくっていくとお目当ての物を見つけた



『あったあった!新人さんのリスト』




ほー今回の募集で集まったのは5人か・・・
実技試験でどれだけ残るか。ですよね




ペラペラっと捲っていくと入隊試験の試験管の名前にぎょっとする





沖田総悟







マジですかァァァァ!!??
なんで一番隊隊長!?
あのドS様が相手なんかしたら皆怖がって入隊拒否しますってぇェェ!!!



唖然としながら資料を見てると副長室の襖があいた




「おォ、見たか?」




見上げるとそこには煙草をふかした土方さん
その姿のかっこいいですね・・・なんて思ってる場合じゃなかったですぅぅぅぅう!!!



『土方さん!!なんで試験管が総悟なんですかァ!?総悟が相手じゃ新人さん虐められて入隊拒否しちゃいますって!!!』



名無しさんのあまりの慌てぶりに土方はくくくっと笑うと隣に腰かけた



「大丈夫だろ?アイツも試験の最中にドS心はださねーよ」


『・・・そ、そうでしょうか・・・ι』



「まぁ俺らもいるし、すぐ止めに入れるようにはしとくしよ」



『そ、そうですか・・・』





あまり釈然としない顔の名無しさん
それをみた土方は名無しさんの顎を掴み自分の方を向かせた




『ぅ?』


「お前は若返りの薬なんか使わなくても十分綺麗だ」




いきなりの言葉に名無しさんは顔を真っ赤にして固まった




「その顔も、怒った顔も、全部全部可愛くてしょうがねぇ」



そう言うとチュッとリップノイズをたてて軽いキスを落とした



『・・・土方さん』



潤んだ瞳で見上げられ土方の心臓が高鳴る




あーそんな目で見んなよ・・・
こっちはヤベ―んだから・・
つーか、誘ってんのか?
誘ってんだな
うん
誘ってる!
誘われてる!



再び落ちる口付け
今度は深く長く
土方の舌が名無しさんの唇を舐める
口を開けろのサイン
名無しさんは大人しく少し口を開けると
ヌルっと舌が入ってきた
そしてゆっくり口内を犯し始める



『・・・んっ・・ふァ・・・』



隙間から洩れる嬌声
その声さえも逃しはしないと言うように更に深くなる口付け


ゆっくり名無しさんの体を倒して行く
そしてスカーフに手を掛け、片手で器用にボタンを外して行く

徐々に見えてくる白く柔らかい肌

興奮する気持ちを舌に表す
執拗に舌を絡め舐め上げる



全てのボタンが外れた所でゆっくり唇を離すと銀の糸が2人を結ぶ
プツリとそれが切れると土方は名無しさんの首を舐め上げた

その感覚に思わず腰が震える



『・・んァ・・・あっ・・・』



あー・・・だめだ・・・
止まんね〜
最近ご無沙汰だったし・・・
でももうすぐ試験始まるよな〜
あ〜・・・無理。
とまらねぇ・・・・



一気に名無しさんの下着に手を掛けようとした時











「トシ〜!!!いるかァ〜!?そろそろ試験始めるぞ〜!!!」







と近藤の声が部屋の前でした



ガクリと肩を落とす土方に名無しさんは慌ててボタンを閉め直すと、土方がチュッと首筋に吸いついてきた



『あっ!!』



思った時にはすでに時遅し


どうやっても隠れない所にくっきり付いたキスマーク



『ちょっとォ!何してくれちゃってるんですかァァァ!!これから新人さんたちに合わなきゃなのにィィィ!!!』


「いい虫よけになるじゃねーか。これで誰も手出してこねーよ」



二ヤリと笑う土方に名無しさんは
総悟と同じドS心を見た(笑)






ある意味私に対する究極のS人間は土方さんかも・・・・・





はァ・・・とため息を吐き長い髪を前に垂らしてその跡を見えないようにカバーした








 
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