・2 (完結)
□第四十章
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土方さんに怒られました
総悟は特に何もつっ込んで来なかったけど・・・黒笑を称えていたのは確認しました
絶対後で何かされる!!
と、いうか・・・
何故爆発したのでしょう?
AOS156の成分を調べるために少量を遠心分離器にかけてみただけなんですけど・・・
混ぜるな危険
ならぬ
回すな危険
みたいな事ですかね?
よっこらしょっと腰をあげた名無しさんは壊れた遠心分離機を直し始めた
パーツをすべて解体していって組み立て直す
こんな事も情報としてデータ―に入っているためオチャノコサイサイである
んー・・原液をかけるとダメなら少し水で薄めますか?
キュコキュコとドライバーでねじを締めながら次なる案を考えいた
やっとのことで遠心分離機を直し終え、再びAOS156を試験管に入れると少し水を混ぜ機械にかけた
お願いします!!
今度は爆発しないで下さい!!
静かに回りだす遠心分離機
何時までたっても爆発は起きない
その事にやったァ〜!!!!っとスイッチを切ろうとした際
--------ドゴォォォォォォォンンンンン!!!!!
本日3回目の爆発音が鳴り響いた
*
「おー名無しさん、いい焼き加減ですねィ?」
『・・・・ぬぅ・・・』
「ったく、何してんだよ。こっち向け」
名無しさんの顎を掴むと、自分のスカーフで真っ黒になった顔を拭いてやる
その行為に名無しさんはちょっと恥ずかしくて頬を染めた
「大体な・・何で若返りの薬なんか必要なんだよ?そもそもそんなもんが作れる訳ねーだろ?何考えてんだ」
ゴシゴシと顔を隈なく拭いていく
『ぅ・・・良いじゃないですか乙女の夢なんですから』
「夢でもなんでも、それで毎日こんな怪我してたら若返る前にくたばるぞ?」
ぷぅと口を尖らせる名無しさん
あ。ヤベ
その顔可愛い
上目遣いで唇突き出して
キスしてほしいみたいじゃねーか
思わず顔の締りが無くなる土方
そんな土方をみて、沖田は机の下で土方の脛を蹴り上げる
「いっ!!」
『へ?どうしました?』
「あ、いや、なんでもねー」
ギロっと沖田を一睨みするが、何食わぬ顔でご飯を食べ進めていた
「・・・・兎に角、あんな危険な事もう辞めろ?分かったな?」
『・・・・・ぬぅ・・・・』
「わ・か・った・な?」
『・・・・・・・あい』
「ん、良し。じゃァさっさと食え!今日は新人の入隊試験があるんだからな」
『え?!そうなんですか!?』
「お前なァ〜・・・お前の仕事は何だ?!」
『副長補佐官ですι』
「じゃァ何で仕事の事把握してねーんだよォォォ!!!」
『ご、ごめんなさいィィィィィ!!!!!』
「仕事サボってばっかいるからですぜィ?」
『総悟に言われたくないんですけど・・・』
「ほー、そんな事言う口はこれですかィ?今から毒(マヨ)を流し込んでやりまさァ〜♪」
『ギャァァァ!!全力でごめんなさい!総悟様ァァァァ!!!』
「総悟!あんま名無しさんを虐めんな!!」
「虐めて良いのは俺だけってかィ?そりゃずるいですぜィ!こんな雌豚そこら中探してもなかなか見つかるもんじゃねぇってーのに」
「恋人ォォォォ!!誰もそんな風に見てないからァァァァァ!!!!!」
あー・・・・今日は退くん監査でいないんですね・・・この2人を止めてくれる人がいなくて収集が付きません
まァ、実際退くんも止めてる訳ではないんですけど、2人の注意が退くんに向いてボコボコにしてスッキリ★みたいな流れなんですけどね
それでも、居るのといないのじゃ大きな違いです
地味だけど、こーゆー場はいてほしい人no,1ですよね・・・・
結局は殴られろって事
名無しさんはヒートアップしていく喧嘩を余所に一人先に食べ終わり食堂を後にした
向かうは副長室
今日の新人の入隊試験の確認をしに行くのだ
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