・2 (完結)
□第三十九章
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「いいかい?名無しさんちゃん、トッシーと言うのはトシとは全くの別人で、妖刀に魂を食われちまったトシの事なんだ」
『妖刀?』
「そうだ、魂を食われたトシはトッシーとなって、ヘタレオタクになる」
局長室で4人コソコソ話でもする様に顔を寄せあい会議の真っ最中
「でも、全開ちゃんと成仏させたのに、なんでまたトッシーが出てきたんですかね?」
「さァねィ?まぁ俺はトッシーならパシリ出来るからどうでもいいんですけどねィ」
「兎に角、なんで今回トッシーが出てきたのかを確かめねばらなん!そして速やかにお帰り願うのだ!!」
『らじゃーです!!!』
話もまとまった所で外から声が聞こえてきた
「名無しさんた〜ん?僕の名無しさんたんは何処でござるかァ〜?」
その声を聞いた途端名無しさんの全身に鳥肌が立つ
『ひィっ!!』
「ん?此処でござるか?」
ガラッと開けられた襖
そこに立つのはバンダナになんか袖の切れたジージャンを羽織っていた
「「「『・・・・・・ι』」」」
「見つけたでござるよ、名無しさんたん」
ニヤ〜っと笑うトッシーに名無しさんは涙を溜めながら山崎にすがり寄った
『無理です無理です!!怖いです!なんか何時もと違う意味でめっさ怖いんですけどォォォォォ!!!!』
「あ!名無しさんたん!僕以外の男にくっつくなんて許さないでござるよ!!・・・・って言っちゃった言っちゃった!萌えセリフでござるなァ〜!!」
『イヤァァァァァァァァァ!!!!!!』
近づくトッシーの顔面見事に右手アッパーが決まる
噴き出る鼻血
それでもトッシーは倒れることなく名無しさんに近づいた
「ひてて・・・酷いでござるよ・・・はぁはぁ・・僕たち恋人同士なんでしょ?・・・はぁはぁ・・・十四郎から聞いたんだよ??はぁはぁ」
『イヤァァァァァ!!鼻血流してはァはァ言いながら近寄らないで下さいィィィィ!!!!!』
もはや、遊園地のお化け屋敷より恐ろしい光景に名無しさんは山崎の後ろに隠れた
山崎も庇うように名無しさんを隠す
「山崎氏、名無しさんたんを渡すでござる」
「それは、出来ません!」
「この「トモエ5000」のフィギュア貸してあげるでござるから」
「いるかそんなもんンンンン!!!!!!」
「何と!!!トモエちゃんを要らないと言うのでござるか!?山崎氏!それでも武士でござるかァ!!!」
「アンタ言うなァァァァァァァァ!!!!」
「ったく、しょうがねーでさァ。名無しさんちょっとトッシーに付き合ってきなせィ」
『ヒっ!!マジですか・・・』
「マジでさァ、んでしっかり成仏する条件を聞いてくるんですぜィ?」
『うわァー・・・・・は・・・い』
沖田に黒笑で微笑まれ、どうすることも出来なくなった名無しさんは大人しく山崎の後ろから出てきた
それをみたトッシーはパァっと表情を明るくすると名無しさんの手を取って自室に歩いていった
・・・・・うゥ・・なんでこうなっちゃったの?
何をすれば何時もの土方さんになるの??
正直ちょっと・・いやかなり怖いんですけど・・
掴まれる手首も痛いし、ズンズン行っちゃって私引きずられてるし・・・
土方さーん!!カムバーック!!!
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