・2 (完結)

□第三十七章
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「副長の甘甘も・・・本当度を越してきたね」



若干やつれた山崎が車を運転しながら力なく言う



『・・・確かに・・・いい加減にしてほしいです』



同じようにゲンナリした名無しさんも力なく言う




「ところで、どんなパーティーにする予定なの?」


『そうですね〜?まぁ彼の喜びそうなパーティーとなると・・・・マヨネーズ?』


「あぁ・・・マヨネーズ」


『・・・・・マヨネーズパーティーなんて聞いたことないですよね』


「ハハハ・・確かにね」




お互いに引きつりながら笑うとまずは大江戸スーパーに行きマヨネーズを大量に購入した
その数5箱
5個じゃないですよ?
5箱ですよ?
お間違いないように!



あとは必要なものを適当に購入していく






『プレゼントはどうしましょうか?』


「あー・・・名無しさんちゃんにリボン巻いて『私がプレゼントです』・・・とかは」


『どんだけ思考古いんですか、そんなロクでもない事しか考えられないなら脳みそ引きづり出しますか?それとも砕きますか?』


「冗談です!!おちゃめ心出してみました!!」


『どこがおちゃめですか・・・早く何か良い案出さないとカウントダウン始めますよ?』


「脳出すカウントダウンンンンン!!!??」


『さーん・・・にー・・・』


「しかも3から!?時間少なっ!!!」


『後一秒で退くんの脳がスプラッタ〜・・・』


「あああああああァァァ!!!」


『・・・いー・・・・・』





「マヨネーズ一年分ンンン!!!!!!」





『・・・・え〜・・・マヨパーティーで更にマヨあげるんですかぁ〜・・・もっと良い案出して下さいよ〜って事で脳みそスプラッタ決定〜♪』


「え!?止めてェェェえ!!!・・・じゃぁ、あと好きなものと言ったら煙草!?」


『煙草?ι』


「あ、やっぱパッとしないよね・・ι」


『退くんみたいにね』


「何それ、地味って言いたいの?パっとしない紙の様な存在って言いたいの?」


『流石、監査!自分の事もよく分かってらっしゃる!』


「ちょっと一回殴っていい?」









2人は模索しながら休憩がてらに今人気のカフェに入ってお茶をする事にした
名無しさんが頼んだのはイチゴマンゴースムージー
山崎はカフェモカを注文した




「名無しさんちゃんは副長に何かあげるの?」


『ん、さっきいいの良いの見つけたからソレにするつもりです♪』


「そっかー」



『あ、これ美味しい!退くん一口どうぞ〜♪』



「んじゃ名無しさんちゃんも一口どうぞ」




お互いの飲み物を交換して一口づつ飲む
本来ならば間接キスと普通の男女は騒ぎ出すが、この2人には毎日のおかず交換でそんな感覚は薄れている



「んー美味しいね!」


『でしょでしょ〜♪』




他愛ない会話を楽しんだ2人は再びプレゼントを買うべく二手に分かれた
そしてお互いプレゼントを買って車に戻ってきた




『うわ〜やっぱ大量だね!そんだけあると』


「お店の人にも変な眼差しで見られたよ」


『じゃ明日それで頑張って作りましょうね!』


「了解!」







大量に買ってきた山崎のプレゼントを車のトランクに積み、車を発進させた
辺りはもう夕方
今日のおかずは何だろね〜?なんて話しながら帰り道を急いだ





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