紅天女

□第十六章
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名無しさんが行っちまった


どこに行ったかも、何しに行ったかもわかんねえ

なんであの時の着物を着てたかもわかんねぇ








行かせたくなかった









でも










「行くな」






なんて言えなかった









その代わり、門前で随分女々しい事をいっちまった気がする






はぁ・・・・情けねえ









気が付くと今日3箱目の煙草が空になってた





・・・・・ッチ。山崎に買いに行かせるか






山崎を呼ぶと俺の部屋が煙いだとか白いだとか言いやがったから、殴っといた





少しすっきり?






部屋から出て行きしなに






「名無しさんちゃんが心配なのは分かりますが煙草吸いすぎです」




って言って行きやがった

んな事分かってるっつーんだよ!!!!






でも吸ってないと

胸やけで死んじまいそうになるんだよ








今まで、どんな怪我をしても死ぬなんて思ったことなかったのに






たかが胸やけでマジで死にそうなんだよ









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