紅天女

□第七章
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今日初めての見回りをした名無しさんを気遣い、書類整理もそこそこに10時には部屋へ帰した。


だが仕事が終わってる訳じゃないので土方はそのまま仕事をして、気が付けば夜中の3時。


・・・・・流石にそろそろ寝るか。



くぁ〜っと欠伸を1つして厠へ行き、その帰り道。

なんとなく。

本当になんとなく来た道とは違う道で部屋まで向かった。





昨日名無しさんがいた縁側。




どうやら昨日の夜は一日そこにいたっぽい。

まさか今日はいないだろうと静かに足を運んだ。















・・・・・・居た。









昨日と同じように縁側に腰を掛けてプラプラと足を遊ばせている。


月夜に浮かぶ黒髪は自分と同じ色のはずなのにキラキラと輝き、その白い肌はその美しさをより一層引き立てている。






・・・・・・・綺麗ェだな・・・・・。





思わず息を潜めその姿に見入ってしまった。

このままずっと見ていたい、そんな衝動に狩られながら止めていた足を動かした。









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