Love Hunter(完結)
□其の六
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天気の良い日、お布団を干しました
とってもお日様がポカポカできっとお布団もふかふかになる事間違いなしでしょう
お日様に匂いのお布団って結構いいんですよね〜枕なんかもふかふかで、良い夢見れちゃうんですよね〜
隣に山崎さんさえいなければ
先日、私がついつい一緒に寝るのをOkしてから毎日私の部屋に来て寝ています
押入れの中に山崎さんの分のお布団が入らないので毎回毎回自分の部屋から持ってくるんですけど、大変ならあきらめて自分の部屋で寝ればいいのに・・・・
あ。
ちなみに鍵は何時もかけっぱなしなんですよ??
なのにいつの間にか部屋の中にいて、布団が敷いてあるんです
怖い事この上なし
さてさて、そんな事を考えてたら結構良い時間になりましたね
そろそろお布団を取りこみますか
って来た庭ですが・・・
可笑しいですね・・・
私が干していた布団がありません
そして庭の端の方でたき火をする隊士さんたち
何やらワイワイやって枝で火の中を突いてる所を見ると、焼き芋でもやってるんでしょうか?
と、いうか、今の時期に落ち葉なんてそうないのによくそんな大きな火が出来ましたね・・・
そう思いながら近くに寄って行くと輪の中に山崎さんの姿も見れました
『山崎さん、焼き芋ですか?』
「あ、まゆこ!!そうだよ!!一個いる??」
『あ、どうも・・・ってそんな事より私のお布団見ませんでした??昼にそこに干してあったんですけど』
そう言った瞬間、焼き芋を頬張っていた隊士さんたちが一斉に芋を喉に詰まらせました
大丈夫でしょうか???
「ん〜?布団?それなら大丈夫、もう俺が部屋に運んでおいたから」
『ェ!?そうなんですか!?すみません気を使って頂いて』
「い〜の♪きっとめっちゃくちゃふかふかだよ♪」
『そーですよね、今日お天気良かったですもんね』
それに山崎さんは意味深な笑みを漏らすと私に焼き芋を渡してくれました
その笑みの理由を知るのは夜になってから・・・
『なんですか!!!???このダブルサイズのお布団は!!!!?????』
お風呂上がりに部屋に入ってビックリ
山崎さんが部屋に入っている事は何時もの事ながら、その山崎さんの使っている布団が異常にでかいのだ
私の部屋はそこまで大きくはないのでこんな大きなダブルサイズの布団を敷かれると私の布団が敷けなくなっちゃう!!!
「何って・・・毎回毎回俺が布団持ってくるの大変じゃん??だからコレにしたんだけど」
『だからァ〜!!!!私の部屋の押し入れは私の布団だけでいっぱいで山崎さんの布団は入らないって何度言えば・・・』
「だから〜!!これがまゆこの布団♪」
『・・・へ?』
「面倒臭いから俺とまゆこの布団としてダブルの布団一式買っちゃいました〜♪しかも羽毛♪ふかふかだよ〜!!!」
じゃ〜ん♪ってな感じで両手を広げる山崎さん
その鳩尾に思い切り蹴りを入れて良いでしょうか??
なんですか、その理由
私としては毎回布団を運ばなきゃいけないのが面倒になってこの部屋に来なくなるのが作戦だったのに・・・なんでその上を行くんですかァァァァァァァ!!!!!????
『・・・え?・・・ちょっとまって・・・じゃぁ私の布団は???』
「あぁ、まゆこの布団なら燃やしたよ?」
『はぁァァァ!!!???』
「今日焼き芋した時に落ち葉なかったから燃やしちゃった★」
『"★"じゃねェェェェェェェ!!!!!!ふざけんなァァァァァァァ!!!!何人のもん勝手に燃やしてんだ!!この地味男!!!!!!!』
「ヒドっ!!!だってこうでもしなきゃ
まゆこ恥ずかしがって一緒に寝てくれないじゃん!!!」
『お前はまず自分の行動に恥を知れ!!!恥を!!!!!』
だからあの時、隊士さんたちが焼き芋を喉につめたんですか・・・・ι
あぁ・・・こんな事なら今日布団なんか干さなきゃ良かった・・・
「ほら、まゆこ!!一緒に寝よ♪」
『誰かマジで抹殺して・・・・・・』
でも、やっぱ羽毛布団はふかふかで以外と使い心地が良かったのは山崎さんには言わない。
調子こくから。
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