大江戸愛情物語(完結)
□第九訓
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『・・・・・・・あれ???』
女中さんから受け渡された洗濯物を箪笥に入れようとしてまゆこは首を傾げた
しっかり綺麗にアイロンがけされたシャツなどをバサッと広げて確認する
『・・・・やっぱない・・・』
これで4回目だよ・・・
そう思いながらまゆこは崩してしまった洗濯物を再度畳みながら溜息をついた
「何ィィィィィ!!!!????下着が盗まれたァァァァァァァ!!!!???」
『勲ちゃん声大きい』
「す、すまん。くそっ!!!どこの変態だ!!!俺の可愛い娘の下着を盗み、その匂いを堪能してる奴は!!!!」
「例えが変態だぞ、近藤さん」
『・・・・・・・・』
「まゆこそんな目で見ないで!!!俺は変態の心境を・・・・」
『分かったから黙れ、変態』
「Σ!!!!???」
「もしかしてふんどし仮面のせいじゃないですか?アイツ脱獄したって言ってましたし」
「そうですねィ、それから捕まってねェしなァ」
「ふんどし仮面か・・・これまた厄介な奴に目付けられたな・・・」
『あぁ、あの施しパンツくれる人??』
「何ィィィィ!!!??ふんどし仮面だと!!??以前はお妙さんの下着を盗み、今度はまゆこの下着とは!!!羨ましい!!!羨ましいぞ!!ふんどし仮面!!!!!」
「局長、アンタもぅ黙っててくれません?まゆこに嫌われますよ」
「で?何枚盗まれたんでィ?」
『多分4枚』
「ッチっ。なんか作戦を練ってとっ捕まえねェとな」
土方が紫煙を這い出しながら眉間に皺を寄せた
それに男3人は鋭い目つきで頷いた
・・・・・凄いやる気だ・・・・
男たちから発される殺気にまゆこは思わず苦笑を洩らした
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