大江戸愛情物語(完結)
□第五訓
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なんだろう、この状況
右側にはトシくん
左側にはそーちゃん
目の前には勲ちゃん
それに姿は見えないけどどっかで見張ってる退
この状況で見廻りって・・・私悪い事した人じゃない?連行されてるように見えんじゃない?
あんたら何を見廻ってんの?私の警護すんじゃなくて街の警護をしろっつーの・・・
はぁと溜息を吐きながら自分を警護される見廻りを終わらせた
『もォォォォ!!!!!何考えてんだか!!!あの人たちは!!!!!!!』
見廻り(?)を終えて自室で頼まれてた書類整理をしていたまゆこはシャーペンをバキっと折って叫んだ
先日見廻りを勝手に一人で行って土方に怒られたまゆこは、見廻りに出る際に彼らに一声かけると言う約束をさせられたのだ
そしてOKを貰っていざ、見廻りに出てみると先程の状態
バッチリ周りを固められ、街ゆく人たちを威嚇しまくる彼ら
これじゃ仕事になんないじゃん・・・
粉々になったシャーペンをゴミ箱に入れながらまゆこは今度どうやって見廻りをしようかと思案した
『----------ってな事があったんだよ銀ちゃん』
プリプリと怒りを撒き散らしながらまゆこがパフェの生クリームを掬って口へ運ぶ
それに3杯目のパフェを食べ進めていた銀時が「ふーん」と鼻を鳴らした
『も〜真面目に聞いてんの!?』
「だってよ〜そんなに嫌なら今すぐ俺の所に来なさい、って言ってんのによ〜」
『それしか選択肢はないの?』
「ナッシング」
『腐れ天パ』
「銀さんツンデレもありだと思う」
『死ね、天パ絶滅しろ』
「激しくね?ツン激しくね?」
パクパクとパフェを食べ進める
それを銀時は、はぁ〜っと溜息を吐きながら頭をガシガシと掻いた
「要はさ、心配で心配でしょうがないんでしょ?まゆこが危ない目に合わないか」
そう言うとまゆこはスプーンを加えて「うぅ〜っ」と唸った
それに銀時は眉を下げて笑うとピッとスプーンでまゆこを差す
「なら、テメーは一人でも大丈夫だと認めさせてやりゃーいい」
『・・・認めさす?』
「そ、認めさせんの」
『・・・・どうやって?』
「あ〜?んなもん、あの大串君を斬って副長の座を奪ってだな」
『何そーちゃんみたいな事言ってんのι出来る訳ないじゃん』
「まァ別に大串くんじゃなくてもゴリラでもドSでもジミーでも」
その言葉にまゆこは唸りながらパフェを完食した
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