大江戸愛情物語(完結)

□第四訓
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・・・・・ヤバい・・・・・




食堂でご飯を食べながらまゆこは顔面蒼白になった
ズーンと沈む顔に近藤が気付いて話しかける



「ん?どうしたまゆこ?全然飯が進んで無いじゃないか」



それにビクッと体を震わせるまゆこ
明らかに動揺している



「なんでィ、ダイエットかなんかか?それ以上細くなってどうやって刀握んでィ」


『・・・別にダイエットじゃないもん』



そう言うと、一気にご飯を口にかっ込み、それを噛まずに飲み込んだ
ぐっと喉に詰まる米



『ぬぐぐぐぐぐっ!!!!!』



「何してんでさァιほれ、茶のみなせェ」



渡されたお茶を一気に流しこむ



『Σ!!!!???熱っっっっ!!!!!!!!!!!??????』


「あ、熱かったですかィ?」


『絶対ワザとだよね?!顔笑ってるよね!?しかも黒笑だよね!!??』




真っ赤になった舌をべろっと出しながらまゆこは涙目で沖田を睨みつけた




「沖田隊長何してんですか、ほら、まゆこお水」


『ありがと・・・・』


「だってまゆこが飯を食いずらそうにしてやがったから胃を温めて活性化させた方がいいかと思いやして」


『熱湯突っ込んだら活性化も糞もないでしょ』



そんな会話を聞きながら山崎から貰った冷たい水に口を付けた瞬間
ピーン!!!!とまゆこの背筋が伸びる
そして一気に蹲った
その可笑しな行動に3人は眉を顰める



「マジで何してんでィ?」


「まゆこ?火傷に滲みた?」


「何!?滲みるほど酷いのか?!どれ、お父さんにアーンして見せてみなさい!」



その近藤の言葉にまゆこはガタン!と立ち上がると『書類整理残ってた!!!』と言ってその場を猛スピードで掛け出して行った





「・・・・・・妖しい」



「アレは何か隠してますね」



「まぁ年頃の娘だ、お父さんに言いたくない事秘密の1つや2つ」



「彼氏が出来たとかだったらどうすんですかィ?」


「許しませんンンン!!!そんなの絶対ノ―!!!断じてノ―!!!!!!秘密なんて許しませんンンン!!!!!!」



「局長、言ってる事がめちゃくちゃですよ」



「だってェェェェ!!!彼氏だなんて!!彼氏だなんて絶対嫌だもん!!!何時までもお父さん大好きなまゆこでいてほしいもん!!!!!!」



「彼氏がいようがいまいが、絶対お父さん大好きなんてフレーズは言いませんから大丈夫ですよ、この馬鹿」


「Σ!!!!???ザキィィィィ!!!??黒っ!!!!ザキ黒っ!!!!!」



「おいザキ、まゆこの隠してる事探りなせェ、お前の今日の任務はそれでィ」



「あの隊長、今日俺潜入調査があるんですけど・・・」



「ならまゆこに彼氏が出来てもいいんですかィ?」



「・・・・・・・今日中に秘密を暴いて報告書にまとめます」



「良し。じゃぁ行きなせェ」



「御意!!!!」






こうして馬鹿3人の挙動不審なまゆこの秘密暴こう作戦が決行された






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