大江戸愛情物語(完結)

□第三訓
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今日、少し遅くなりましたが私の誕生日会と入隊祝いを兼ねて宴会を開いてくれる事になりました

まぁ、結局のとこなんだかんだ理由を付けて飲みたいだけなんだろうけど?
まぁ祝ってくれるって言うのは嬉しい物で


私は少しおめかしの為にアップに結いあげた髪に簪を差した
そして鏡に映る自分の瞳に一度だけ溜息を吐いた




『はぁ・・・本当、嫌な瞳・・・』




私の瞳は片方づつ色が違う
右目が金色で左目が緑
この瞳のせいで昔色々あった
だからこの瞳はあんまり好きじゃない



私は引き出しからカラーコンタクトを取り出すと両目に入れて行った




『よしっ!良い黒眼!!』



鏡に映る偽りの瞳にニコリと笑うと、がらりと襖が開いた




「まゆこ、そろそろ行きやすぜ?」



『は〜い!』



そのままニッコリとそーちゃんにほほ笑めば冷たい一言




「また目ん玉変えたんですかィ、別に良いじゃねェか、あのままで」


『む〜、目ん玉取り変えたって・・ロボットみたいな言い方止めてよ、それに人前に出るんだもん。そーちゃんたち4人と一緒にいるわけじゃないんだからしょうがないじゃん!』



「まぁ好きなようにしなせェ、けど俺はまゆこの瞳の色好きですぜィ?」




ガシガシと頭を撫でてやる
折角セットした髪が無残に崩れるが、まゆこは特に何も言わず簪を引き抜き髪を降ろした
そしてお返し!と言わんばかりに沖田の髪もぐちゃぐちゃと掻きまわす




『私もそーちゃんの瞳の色好きだよ!綺麗な赤だもん!!』



「へェ、じゃぁ土方コノヤローは?」



『トシくん?トシくんは瞳の色がどうこう言う前にあの瞳孔かっ開きな目が怖い』



「ほォ〜?何廊下で人の悪口言ってんだ?」



「『あ、土方』」



「あ、土方。じゃねェ!!!何まゆこまで呼び捨てにしてんだよ!!??」



「土方さん、瞳孔瞳孔、かっ開いてやすぜ?」



「あぁ!!!???しゃーがねーだろ!!!!俺は生まれつきこういう目なんだよ!!!!!」



『え〜?トシくん優しい目もするよ〜?私はそっちの目の方が好きだな〜』






そう言うとグッと背伸びをして背の高い土方の頭をポンポンと撫でるまゆこ
その行動に思わず固まる土方を余所にまゆこは宴会が行われる広間まで先に行ってしまった




「・・・・・・・・・・」



「土方さん、今の心情を素直にどうぞ」



「・・可愛いと思いました・・・・」



「良く出来やした。俺らのお姫様は本当に簡単にテクニカルヒットを飛ばしてきやすね」



「・・・本当だな」




くくくっと笑うと2人はまゆこを追って広間へと向かって行った








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