Sword of time-space・時空の刀(完結)

□第13話
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麻裕子ちゃんが戦いの最中に倒れてから数日が立った
高熱のため倒れた、と言う事になっているが、それはフォローの達人土方副長の出まかせだ



俺達(麻裕子ちゃんが異世界から来たと知っている4人)には副長から詳しい説明があった




お父さんに罪を負ってほしくないため
お母さんを守るため

麻裕子ちゃんは刀を握ったそうだ



なんとも彼女らしいと言うか・・・





それを聞いてから、なんか副長の様子が変だ

もとから麻裕子ちゃんを妹の様に可愛がっている節は見えたが・・・

何と言うか、最近その度が増してるって言うかなんと言うか・・・


片時も離さない
常に傍に置いている



彼女の身を案じて・・・だとは思うけど・・


それにしては心配しすぎ



あの沖田隊長だって顔を真っ青にするぐらいの溺愛ぶり・・・




なんでこの組にはちょうど良い好意の示し方をする人がいないんだろ?




局長は愛の為ストーカー業に励むし
沖田隊長はドS故、愛情表現が歪んでるし
副長は溺愛ぶりまじ半端ないし


はぁ・・・可笑しな人の集まりだ・・・




と、そんな事を考えながら今日も俺、山崎退はミントンに励む






「山崎ィィィィ!!ミントンばっかしてんじゃねぇぇぇぇ!!ラケットと一緒に首もへし折るぞォォォォ!!!!!」



「ぎゃぁァァァァァ!!!」
























最近、土方の野郎がめちゃくちゃキモチワリー



麻裕子は副長補佐でもなんでもねぇのにずっと傍に置いて書類整理を手伝わしてやがる

見回りにすら行かせねぇ



ったく、それじゃ麻裕子が可哀そうでさァ・・



仕方ねぇから気分転換に俺は土方の野郎の目を盗んで麻裕子を見回りに連れて行く




過保護も度を超えると一種の監禁でさァ





でもまぁ・・・あの野郎はまだ自分の気持ちを"妹"で片付けてるんですかねィ?

いい加減、気づけってんだ




アンタはさ

惚れてるんじゃねえんですかィ?麻裕子に・・・


それを肯定できねぇのは姉上の時とおんなじ理由ですかィ?

それとも、麻裕子が異世界の人間だから何時か帰っちまうってビクついてやがんですかィ?



どっちにしろ今の状態じゃ気持ち悪くてかなわねェ



いい加減ハッキリしろってんだい






って、そんな事を考えながら今日も俺、沖田総悟は惰眠を貪る







「総悟ォォォォォ!!!仕事サボってんじゃねぇぇぇぇ!!ぶった斬るぞォォォォォ!!!」




「その前に俺が永遠の眠りにつかせてやりまさァ!」








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