Sword of time-space・時空の刀(完結)
□第9話
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『ご飯食べたら私と一緒に遊びませんか?』
朝食を食べていた4人に麻裕子がニコリとほほ笑んだ
「ったく、なんでこんな年になって缶蹴りなんかやるはめになるんだよ?」
煙草を咥えながらぶぅ垂れる土方
「まぁまぁトシ!たまにはいいじゃないか!」
ニコニコ顔でやる気満々の近藤
「そうでさァ、たまには休息も必要ですぜィ?」
頭にアイマスクをかけた沖田がニヤケる
「アンタは何時もサボりと言う名の休息をとってるじゃないですか」
山崎が呆れ顔で言う
「あの・・・そんな事言うと後で沖田隊長に酷い目に合うんじゃ?」
零番隊隊士らが山崎に口を開く
庭に集まった総勢10名が無駄口を叩きながら麻裕子が来るのを待った
『お待たせいたしましたァ〜!じゃァ始めますか!!』
そう言う彼女の手には2丁の拳銃
その事に一同顔を強張らせる
「お、オイ・・・何で拳銃持ってんだよ?」
土方が口元を引くつらせながら聞いてくる
それに麻裕子はニタリと黒笑みを浮かべると楽しそうに
『生死をかけた缶蹴りですよ♪』
と言った
「アホかァァァ!!!缶蹴りごときで命かけれるかァァ!!!」
『まぁまぁ本物の銃弾が入ってる訳じゃなくて、この前シローにも打ったペイント弾だよ!ま〜アレよりもちょっと痛いけどね?』
「痛いのォォォ!!??勲痛いの嫌なんですけど〜!?」
『大丈夫ですよ?ゴリラは実弾使いますから、痛いとか感じる前に死んじゃいますって♪』
「"死んじゃいますって♪"じゃないよね?!俺の命は♪がつくぐらい軽いのかァァ!!??」
『冗談ですよ!ほらほら、10数えますよ?皆さん隠れて下さい?』
そう言うと麻裕子は土方の腕をクイっと掴んだ
そして彼にしか聞こえないような小さな声で耳打ちをした
『シロー、このゲーム新人隊士らを鍛える目的なんであんまシローらは出しゃばらないでね?総悟たちにもそう伝えて貰えて?』
「あ?缶蹴りが鍛える目的だァ?」
『そうですよ?缶蹴りは身を隠したり、即座の判断力が必要なんです、そして相手の隙を付いて敵に突っ込む度胸。竹刀振ってるより実践的な稽古でしょ?』
そう言うと麻裕子はカツンと片足を缶に乗っけた
『じゃぁ頼んだよ?シロー』
その言葉を聞くと土方は走って近藤らの隠れてる所に身を置いた
そして今、麻裕子に言われた事を伝える
「へ〜・・・アイツなりに部下を思ってるんですかねィ?」
「いい上司じゃないかァ〜!!俺感動した!!」
「局長!大声で騒がないで下さい!麻裕子ちゃんに見つかっちゃいますよ!」
山崎が声をあげた瞬間、庭に銃声が木霊した
「「「「Σ!!??」」」」
そのリアルな銃声に土方らは物陰からコッソリと麻裕子の方を覗き見る
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